ハラスメント研修とは、主としてパワーハラスメント・セクシュアルハラスメントを防止するための研修です。
ハラスメントについての基礎理解だけではなく、起こさないための注意点、起こりにくい環境をつくるための考え方や、起こってしまった際の対処法を理解することで、ハラスメントへの多面的な対応ができるような最新の知識を身につけることを目的としています。
ハラスメントとは、他者を困らせる「嫌がらせ」や「いじめ」などの行為を行うことです。
本人が意図的に行ったものではなくても、他者に対する発言や行動等を相手が不快に感じ、もしくは発言や行動等が原因で相手の尊厳が傷つき、不利益や脅威が与えられた場合はハラスメントに該当します。
職場においても、様々なハラスメントが存在します。職場内で発生するハラスメントとして、次のような内容があります。
ハラスメントの種類 | 内容 |
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セクシャルハラスメント | 職場内での性的な言動によって、他者の就業環境が害されてしまうハラスメント |
パワーハラスメント | 職場内における優越的な立場を利用して、他者に対して嫌がらせ行為を行うハラスメント |
マタニティハラスメント | 妊娠や出産、子育てをきっかけにして、職場内で他者に対して嫌がらせ行為や不利益な取り扱いを行うハラスメント |
ケアハラスメント | 家族の介護をきっかけにして、職場内で他者に対して嫌がらせ行為や不利益な取り扱いを行うハラスメント |
マリッジハラスメント | 独身であることを理由にして、他者に対して仕事とは無関係な嫌がらせ行為を行うハラスメント |
スメルハラスメント | 特定の人が職場内で発する匂いによって、他者を不快な気持ちにさせるハラスメント |
スモークハラスメント | 職場内での喫煙に関して、非喫煙者が受動喫煙を強いられ、あるいは喫煙者から喫煙を迫られるハラスメント |
アルコールハラスメント | 職場内での飲酒に関して、酒を飲めないあるいは弱い人に対して飲酒を強要するなどの嫌がらせ行為を行うハラスメント |
中でも、トラブル発生件数の多いハラスメントが「セクシャルハラスメント」と「パワーハラスメント」です。
上記のようにハラスメントの方向性は、対処療法的な対応では対応が難しくなっています。
求められているのは本質的な理解です。
どのような言動を社内で取るべきかの根本を理解し、今後も様々な方向性が出てくるハラスメントに自然と対応することが求められます。
また、2020年6月にはパワハラ防止法が策定され、パワハラ防止も企業に必要不可欠になっています。
近年は〇〇ハラスメントという言葉が様々存在し、社内で気をつけて行動しなくてはならないことが多くなっているように思えます。
会社の成長や発展のためには、「ハラスメントを恐れて関わらない」ではない意識を持って頂く必要があります。
性別や年齢によって、〇〇であるべきと決めつけたり、自分が若手のときは〇〇だったんだから今も同じはずだと思い込んで行動した結果、ハラスメントになってしまっていることに気がついていないという事例が多くあります。
最新の知識や世の中の動向を知ることで、自分が思っていたことと実際は異なるのだと認識を改めることが必要です。
ハラスメントを恐れるあまり、必要な指導や助言ができなくなってしまう方もいらっしゃいます。しかし、そのような状態では、人材育成という職務を全うすることができず、個人にとっても組織にとっても不利益となります。
ハラスメントにならずにコミュニケーションをとるためには、日頃からの関係づくりが重要です。さらに、ハラスメントにならない叱り方を身につけることで、必要な指導をしていると相手にも伝わり、良好な関係が維持できます。
リカレントのハラスメント研修には次のような特徴があります。
ハラスメント対策はリスクマネジメントの一環と言えます。業務上必要な指導や指示を行うにあたり、その内容がハラスメントとして受け取られるかどうかはグレーな部分が多く、相手よって異なる場合もあります。あらかじめどのような行為がハラスメントにあたるかを知っておくことで大きなリスクの回避を可能とします。
ハラスメントについての基礎的な知識を理解し、起こさない為に出来る注意、環境づくり、起こってしまった時の対応方法を身につける研修です。
コンプライアンスを遵守するために注意すべき点を理解し、万が一トラブルが起きてしまった際の対応方法を身につける研修です。
セクシュアルハラスメントについてのリスクを理解し、自身の考え方を振り返りながら、社内で起きないようにするための研修です。
パワーハラスメントについての基礎知識をつけ、起こらないために注意できること、起こってしまった時の対応方法を身につける研修です。
組織を取り巻く様々なリスクを把握し、それらにどのように対応するか計画を立てるための研修です。
仕事をよりスムーズに進めるために、社内でのコミュニケーションを円滑にする方法を身につける研修です。
ハラスメント研修のカリキュラムの一例です。研修の流れの例としてご参考ください。詳細は、こちらからご確認ください。ハラスメント対策研修【部下とのコミュニケーションも強化する】詳細ページはこちら。
1. ハラスメントの理解 | 【ゴール】ハラスメントの全体像を理解する |
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2. セクシャルハラスメント | 【ゴール】セクシャルハラスメントの基本と対策を理解する |
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3. パワーハラスメント | 【ゴール】パワーハラスメントの基本と対策を理解する |
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4. コミュニケーションと指導 | 【ゴール】ハラスメントにならないためのコミュニケーションの基礎を再確認する |
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5. 発生時の対応 | 【ゴール】ハラスメントが職場で発生してしまったときの対応を学ぶ |
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6. ハラスメントを予防する | 【ゴール】ハラスメントを防止し、ハラスメントがない職場づくりを行う |
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ハラスメントの意識付けをゴールとした研修を実施することも可能です。
ハラスメントだと気付くことは難しいことである場合も多いので、具体例を用いながら繰り返し解説していきます。社内で起こったハラスメントの例をお教えいただけましたら、そちらも盛り込んでより身近な研修にすることができます。
1日以下で短時間集中的にしてしまうこともおすすめです。
管理職の方など忙しい方であれば、定例の会議の後に1,2時間だけ時間を取ってもらい、そこで集中的に研修を行ったりしています。
研修のゴールをお伺いして、最適な研修をご提案いたします。
はい、実際アルコールハラスメントに注力した内容など、要望に応じてのアレンジ調整は承っています。
はい、ハラスメント研修は特に実施しやすい内容でもあるため、オンラインでの実施も増えてきています。
リカレントのハラスメント研修は多くの企業様よりお問い合わせを頂いております。
会社の業績にも直接影響を及ぼしかねない一つの大きなリスクであるハラスメント行為の予防に対し、具体的なカリキュラムが用意されている点でご好評を頂いております。
リカレントの研修は様々な企業様に
ご利用いただいています
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