テーマ別研修

リスキリングラボ 【人事担当者向け】キャリア研修とは?4つのステップと事例を紹介

キャリアデザイン研修

「キャリア研修」はよく聞く研修だが、そもそも何をやる研修かがわかりにくい。当たり前だが、運営側でキャリア研修の中身を理解せず、受講生に効果的なカリキュラムを提供するのは難しい。

キャリア研修は上手く活用すれば、従業員を成長させるのに役立つものだ。しかし、失敗するとあまり良くない効果も引き起こす。

今回はキャリア研修とは何か紹介しつつ、実施するときの4つのステップや事例などを解説する。

キャリア研修の概要

キャリア(キャリアデザイン)研修とは、自分のキャリアを考える研修のことだ。

自分が理想とするキャリアを描きながら、必要なスキルを抽出するイメージだ。

ここでのキャリアとは、職場上での経験や経歴を指す。たとえば「社内で必要な資格を取る」、「管理職に出世する」などが該当する。

自分に合うキャリアを積めば会社の中で活躍できる人材になれるが、積み方を間違えると、会社の中で活躍できなくなる。したがって各従業員が社内で活躍するために、必要な研修と言える。

キャリア研修は一般的か?

マンパワーグループが2018年にとったアンケートによると、回答した企業のうち29.8%が実施していることが分かった。

しかも在籍人数が1000人超の企業では、4割以上が行っているとの結果が出ている。そのためキャリア研修を行うのは、一般的になりつつある。

キャリア研修を行った方がいい企業の特徴は、以下の通りだ。

  • 仕事のモチベーションが低下している従業員が多い
  • 勢いだけで働いている従業員が多い
  • 自分の将来について関心を持っていない従業員が多い

上記のように、自分のキャリアに関して興味を持っていない従業員が多い企業では、キャリア研修を行った方がいいだろう。

キャリア研修のメリット

ここではキャリア研修のメリットを5つ紹介する

業務に対する向き合い方が変わる

やる気を出さずに仕事をこなしていた方が、将来のキャリアを意識しだして、真剣に仕事をしだす可能性がある。

受講生の中には自分のキャリアを真剣に考えて、過去の勤務状況を振り返って改める方もいる。従業員のやる気に火をつけたい企業に、キャリア研修はおすすめだ。

キャリアを築くための行動を考えるきっかけになる

キャリア研修の中で自分が理想とするキャリアを描ければ、今後何をすべきか思いつきやすい。たとえば、このようなイメージだ。

  • 接客店員として売上を伸ばしたいから、販売士のスキルを身に着ける
  • SEのスキルを身につけたいから、プロジェクトマネージャ試験の勉強をする
  • 管理職として部下をマネジメントしたいから、チームビルディングに関する勉強をする

上記のようにキャリアの方向性を決めれば、次にやるべき行動が見えてくるのだ。

自ら学ぼうとする気持ちが生まれやすい

自分の描くべきキャリアが分かると、将来の方向性が分かる。それに伴い仕事へのモチベーションが上がって自ら学ぼうとする気持ちが生まれると、自主的に動く人材が増える。

周囲が言わなくても学べる従業員が増えれば、人材を管理するのもラクになるはずだ。

想像していなかったキャリアを描ける可能性がある

自分が想像していなかったキャリアを描ける可能性があるのもメリットだ。

新たな発見ができて行動や考え方が変われば、将来のキャリアに良い影響を及ぼす。将来の可能性を広げる意味でも、キャリア研修はおすすめだ。

会社に対して愛着を持つ従業員が増える

会社でキャリア研修を行ってくれて、感謝する従業員が増えるかもしれない。

そうなればエンゲージメントが上がり、退職率の低下や従業員満足度のアップにつながる。

従業員に愛される企業を目指す方にも、キャリア研修の実施をおすすめする。

キャリア研修の作り方とは?

ここからはキャリア研修の作り方を、4つのステップに分けて見てみよう。

ステップ①受講対象者を決める

キャリア研修のプログラムは、受講対象者は異なる。なぜなら役職や年齢によって、必要とされる内容が違うからだ。

「新入社員、中堅社員、管理者、シニア」や「20代、30~40代」といった感じで分けると、運営側はどのようなカリキュラムを組めばいいか決めやすくなる。

さらに、受講者側も自分に合う研修か見極めやすくなるのでおすすめだ。

ステップ②社内の課題を調べる

受講者にアンケートを取ったり、自己分析をしてもらったりなど様々な方法で、社内の課題を調べよう。

現場で働く従業員の声だけではなく、調べる側が個人的に感じた課題も載せておこう。

ステップ③研修終了後にどうなってほしいか決める

研修終了後、受講生にどうなってほしいかイメージしよう。

  • 自分に自信を持ってほしい
  • 自分に合っているキャリアを見つけてほしい
  • 職場で活躍するためのキャリアを築いてほしい

ゴール地点が決まれば研修内容がブレなくなるので、効果は出やすくなるはずだ。

ステップ④プログラムを考える

ステップ①~③で決めたことを参考にして、プログラムを考えよう。社内で考えるケースもあれば、外部へ委託するケースもある。

自社で行ったことがない場合は、様々な事例を知り尽くした外部へ委託することをおすすめする。

将来のキャリアを考えてもらうときのコツ

ここでは、受講生に将来のキャリアを考えてもらうときのコツを見てみよう。

自分のキャリアを振り返る

過去の経歴を元に、自分のキャリアを振り返ってもらおう。キャリア研修を効果的なものにするため、ウソの経歴を書かないよう注意しておこう。

自分の強みやスキルを把握する

性格や特技、持っている資格などを元に、自分が持っている強みやスキルを把握させよう。この作業によって、今まで気付けなかった部分を発見できるチャンスがある。

発見できた内容を次々と紙に書いてもらい、自分のいいところに気付いてもらおう。

将来どうなりたいかビジョンを描く

自分が理想とするビジョンを想像するのも大事だ。その際、以下のイメージで長期と短期のビジョンを描いてもらおう。

例.
1年後→部署内の業務を全て覚える
3年後→難易度の高い業務を任せてもらえるプレイヤーになる
5年後→チームリーダーとしてプロジェクトを進められる人物になる
10年後→課長に就任し、数十人の部下を持つ

このように通過点をいくつも作っておけば、キャリアをイメージしやすくなるだろう。

描いたビジョンを実現させるまでのプロセスを考える

以下を参考に、描いたビジョンを実現させるまでのプロセスを考えてもらおう。

  • 何を勉強すればいいか?
  • 仕事でどんな経験を積めばいいか?
  • 人間的に見て、自分に必要なものは何か?

必要なものを項目ごとに分けて考えてもらうと、目指すべきプロセスが見えやすくなるだろう。

キャリア研修を実施するときの注意点

キャリア研修を実施するときは、様々な注意点があるので紹介する。

従業員目線で研修を行う

会社都合のみで研修を行うと、従業員のスキルや個性が活かされなくなり、最適なキャリアを築けなくなるからだ。

仮に、会社が従業員を出世させるためにキャリア研修を行ったとしよう。すると以下の状況が起こるかもしれない。

  • 目先の出世のみにとらわれてキャリアを築こうとする
  • 自分が利益を獲得することばかり考えてしまい、同僚をないがしろにしてしまう
  • 出世以外のことに興味を持たなくなり、視点が狭くなってしまう

この状況を防ぐには、各受講生に合ったカリキュラムを用意することが大事だ。

各受講者が自分に適したキャリアを手に入れるためにも、従業員目線で研修を行おう。

従業員の状況に合わせてサポートする

従業員の趣味・志向を分析し、それに見合ったサポートを行うのも重要だ。各従業員の抱える悩みや弱点によって、サポートする内容は違う。実際に例を見てみよう。

例1.
将来のキャリアを自分でまとめられない場合
→言語化できるよう、色々と言葉を考えてあげる

例2.
目指すべきキャリアを見つけられない場合
→ヒアリングをしながら、理想とするキャリアが何か一緒に考える

例3.
今までのキャリアが何もない場合
→キャリアを築くために、必要となる勉強やスキルを教えてあげる

受講生のウィークポイントを補う形でサポートするのがポイントだ。すると受講生もキャリア研修を受けやすくなるはずだ。

研修後にアフターフォローを行う

研修後に効果を持続させるには、アフターフォローも欠かせない。たとえば、このような方法がある。

  • 何をすれば分からない方に、どんな方法があるか教える
  • 悩みや葛藤を抱える従業員の話を聞いて、心を落ち着かせる
  • 再度キャリア研修を受講させる

キャリア研修を無駄にしないためにも、研修後のフォローをないがしろにしてはいけない

【最後に】キャリア研修の6つの事例を紹介

ひと口にキャリア研修と言っても様々な種類がある。最後に6つの事例を紹介する。

若手向けキャリアデザイン研修

主体的な行動を生み出すスキルを習得しながら、自身のキャリア形成について考えてもらうことになる。自己分析やワークショップをしながら、社会的な存在価値を上げるためのキャリアを描いていく。

若手なので成長面に重きをおくといいだろう。

参考:若手向けキャリアデザイン研修https://www.recurrent.jp/listings/career-career-young)

中堅社員向けのキャリアデザイン研修

自律した人材を育てるためのスキルを学びながら、自分のキャリアを見つけていく。部下を持っているチームリーダーなどにはこういったキャリア研修が求められる。

組織の中でどのようなキャリアが必要となるのか考える機会があるため、管理職になった後の自分を想像してもらって、スキル不足を今のうちに補ってもらうなども大切だ。

参考:https://www.recurrent.jp/listings/career-career-middle

若手女性社員向けのキャリア研修

女性に焦点をあてて、キャリアについて考える研修もある。出産など女性特有のライフイベントを交えながら、どのようなキャリアを築けばいいか見つめる。

モチベーションを上手くコントロールしワークライフバランスを考えながら、自分に見合ったキャリアを構築していく。

参考:https://www.recurrent.jp/listings/career-career-areastaff

管理職・シニア向け セカンドキャリア支援研修

50代・60代など定年退職が近い方向けの研修だ。退職後に再就職して、第2の人生をどのように歩むべきか考えていくカリキュラムとなっている。

自分のキャリアやスキルを棚卸しながら、定年後の働き方を見つけてもらう。

参考:https://www.recurrent.jp/listings/career-career-outplacement

ミドル・シニア層活躍研修

シニア層が今までのキャリアを活かして、モチベーションを落とさずに働くためのコツなどを知る研修だ。

働いている年数が長くなると、マンネリ化や社内で溜まったストレスによって働くモチベーションが落ちる方もいる。その状況になるのを防ぎたい企業に適した研修になる。

ノウハウを後輩に継承する大切さや、やりがいを持って仕事をする秘訣などモチベーションの維持につながることを習得できる。

参考:https://www.recurrent.jp/listings/career-career-elderly

ローパフォーマー再生研修

自分の現状・強みを確認しながら、再起を図る研修だ。仕事のパフォーマンスが落ちたり、降格になったりしている方向けとなっている。

過去を客観的に見て、今の結果になった理由を分析したり、今後再起するための方法などを考えたりする。従業員の質が低下していたり、モチベーションが下がったりしている企業におすすめだ。

参考:https://www.recurrent.jp/listings/career-career-regeneration

まとめ

キャリア研修とは何か紹介した。実施するメリットは以下の通りだ。

キャリアを築くための行動を考えるきっかけになる

  • 自ら学ぼうとする気持ちが生まれやすい
  • 想像していなかったキャリアを描ける可能性がある
  • 会社に対して愛着を持つ従業員が増える

キャリアについて考えるきっかけを作れば、積極的に仕事をする従業員が増えるかもしれない。それによって業績アップが期待できるため、会社にとってプラスになる可能性が高い。

またキャリア研修を実施するときは、4つのステップを意識しよう。

  • ステップ①受講対象者を決める
  • ステップ②社内の課題を調べる
  • ステップ③研修終了後にどうなってほしいか決める
  • ステップ④プログラムを考える

ステップを手順通りに踏めば、キャリア研修の効果が出やすくなるはずだ。従業員に将来を真剣に考えてもらうためにも、キャリア研修を活用してほしい。

リスキルのキャリアデザイン研修はこちら

Q&A
  • 自分が将来積むべきキャリアを考えるための研修です。自身を振り返り、社内でのキャリアの築き方を見ていくことが主題となります。モチベーションアップの方向性、部下育成などの方向性もあり、少し曖昧な概念です。 ゴールを設定しそれを満たすキャリア研修を選択することが重要と言えます。
  • まずは受講対象者の選定を行い、社内の課題を調査します。その後、研修終了後に受講者にどうなってもらいたいか決めた上で必要なプログラムを設定し、キャリア研修を実施する流れとなります。
  • 従業員目線に立って実施すること、そして退職につながるような研修は実施しないことです。会社だけの都合で実施すると従業員に聞き入れられないし、従業員目線で包括的なキャリアばかりを見ると転職につながりやすくなってしまいます。

TOPへ

研修のお問い合わせはこちら

リスキルのサービスに関する
お見積り、お問い合わせはこちらから

お電話はこちら

0120-80-9217

0120-80-9217

電話受付:月〜金 9:00-19:00(土日祝も研修実施)