「アンガーマネジメント研修を実施しよう」と考えて、アンガーマネジメント研修資料を作り始めた方向けの記事です。怒りという感情は誰もが持つものだからこそ、研修資料の内容が浅いと「自分には関係ない」と受け止められてしまうこともあります。
この記事では、アンガーマネジメント研修資料に盛り込むべき項目、資料作成のポイント、具体的なカリキュラム例、そして資料作成でつまずきやすいポイントとその解決策を見ていきます。
目次
改めて、アンガーマネジメントとは次のことを指します。
アンガーマネジメントとは
怒りの感情と上手に向き合い、適切にコントロールするための考え方や技術のこと。怒りを我慢したり、完全になくしたりすることではなく、状況に応じて適切に表現する力を身に付けることが目的です。
アンガーマネジメント研修はそのノウハウを理解する研修で、アンガーマネジメント研修資料はそれらのノウハウを受講者がわかりやすくするために用いられるわけです。
単なる知識の羅列ではなく、受講者が「自分ごと」として捉えられる構成にすることが重要です。まずは、資料に最低限盛り込んでおきたい項目を一覧で確認しましょう。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 怒りのメカニズム | 怒りがどのように発生するのか、生理的・心理的な仕組み |
| セルフチェック | 自身の怒りの傾向やクセを把握するための質問項目 |
| セルフコントロール手法 | 6秒ルールなど、衝動を抑えるための具体的なテクニック |
| 伝え方(アサーティブコミュニケーション) | 怒りを我慢するのでも爆発させるのでもなく、適切に伝える方法 |
| ケーススタディ・ワーク | 職場でありがちな場面を想定した実践演習 |
特に重要なのがセルフチェック部分です。ここで、「自分ごと化」しなければ、研修の内容が頭に入りません。実際の受講者の感想を並べてみましたので、下記の記事も参考にしてみてください。
資料の項目がそろっていても、伝え方次第で研修の効果は大きく変わります。カリキュラムを組む段階で意識しておきたい3つのポイントを見ていきます。
管理職と若手社員では、抱えている悩みが異なることがあり、分けられたら分けるというのは大切です。
管理職向けには部下への指導に関わる内容が中心になります。若手社員向けには基礎的な感情の整理や対人スキル、顧客対応スキルを中心に据えるなど、対象者ごとに資料の重点を変えると良いでしょう。
もちろんこれは対象人数が十分にいれば、で構いません。また、本質的には大きく変わるわけではありませんので、全社一斉でも他の研修ほど大きな弊害はありません。コンプライアンスやハラスメントに近い研修だと想像ください。
本研修に限った話ではありませんが、図やイラストを使って視覚的に整理すると、受講者の理解が進みやすくなります。例えば次のような図です。


もちろん本質的には中身が大切ですので、図の作成に大量の時間をかける必要はありません。AI活用で図の作成も簡単になってきていますし、可能であれば可視化にも取り組んでみてください。
上記2つより重要なのはこれです。
知識をインプットするだけでは、行動の変化にはつながりにくく、研修はワーク中心であるべきです。ケーススタディやグループワークを資料に組み込み、受講者自身の経験や職場の場面と結び付けて考えてもらう工夫が欠かせません。
自己理解
怒りに関する自己理解を深める
コントロール
怒りのコントロールテクニックを実践する
伝え方の練習
ケーススタディと共に伝え方を練習する
これらは少なくとも資料に入れておく必要があるでしょう。
より詳細なカリキュラムについては下記にまとめています。
ここでは簡単にカリキュラムの流れをみておきます。上のワークの流れを軸として展開されるとお考えください。
まずは「怒りとは何か」という基礎を扱います。アンガーマネジメントの考え方、怒りが生まれる原因、コントロールの必要性などを整理し、怒りに対する漠然とした苦手意識を解消していきます。
自分自身の怒りの傾向をワーク形式で把握し、スケールテクニックなど怒りの度合いを客観的に捉える手法を学びます。あわせて、怒りを感じたときに相手への期待値を調整する考え方にも触れます。
怒りを我慢するのでも爆発させるのでもない、アサーティブな伝え方を身に付けるパートです。相手のタイプに合わせた叱り方や、感情を適切に伝えるための基礎知識を扱います。
「新規獲得後の仕事が雑になる部下」「後輩を指導しない部下」など、職場でありがちな場面を題材にしたケースワークを通じて、それまで学んだ内容を実践に落とし込みます。
アンガーマネジメントは心理学の知識も関わるため、社内の担当者だけで一から資料を作成しようとすると、内容の正確さや専門性の担保に時間がかかります。また、対象者ごとに複数パターンの資料を用意する場合、作成負担はさらに大きくなります。
自社で作成する場合のメリット
自社で作成する場合のデメリット
例えば、全社集会の中で30分〜1時間程度のセミナーを実施する場合、ワークは限定的になるものの、それほど負担無く作れるはずです。AIでスライド作成を駆使しながら実施するので効果があげられるはずです。
はじめはこの辺りからスタートし、徐々にコンテンツを充実させていく方が抵抗感無く作り始められるでしょう。
専門性の担保や作成の手間を考えると、研修会社が用意したカリキュラムや資料を活用するのも有効な選択肢です。管理職向け、若手向けなど対象者別にプログラムが用意されていることも多く、自社のニーズに合わせてカスタマイズを依頼できるケースもあります。
短時間で実施したい場合は半日で完結するプログラムを、まずは基礎を押さえたい場合はeラーニングを選ぶなど、実施形式に応じた使い分けも可能です。
資料を作成したあとの運用方法も、研修効果を左右する重要なポイントです。作って終わりにせず、実施後まで見据えて運用することを意識しましょう。
研修資料を運用するときに押さえたいポイント
研修は一度受けて終わりではなく、日々の業務のなかで実践してこそ意味を持ちます。資料に振り返り用のワークシートを添えておくと、受講後も自身の怒りの傾向を確認しやすくなります。また、部署や役職によって直面する場面は異なるため、可能であれば対象者別に資料をカスタマイズしておくと、より実践的な内容として受け止めてもらいやすくなります。
怒りの感情は自分の中の「べき」から起きているという原理を知れたので、今後の仕事にも活かしていけると思いました。
アンガーマネジメント研修資料は、怒りのメカニズムからセルフコントロール、伝え方、実践ワークまでを段階的に盛り込むことで、受講者が自分ごととして受け止めやすい内容になります。対象者に合わせたカリキュラム設計や、図解・ワークを活用したわかりやすさの工夫も、研修効果を高めるうえで欠かせないポイントです。
資料作成に時間や専門性の面で不安がある場合は、外部の研修プログラムやカリキュラムを参考にしながら、自社に合った形に整えていくとよいでしょう。
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会社名:株式会社リスキル
(「リスキル」は株式会社リスキルの登録商標です。)
設立:2022年5月2日
上場市場:東京証券取引所グロース市場
■研修実績
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