リスキルラボ メンタルヘルス研修のおすすめ7選 | 対象者と目的別の選び方

メンタルヘルス研修
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メンタルヘルス研修は、全社員向けのセルフケアから管理職向けのラインケア、相談窓口や休職・復職の担当者向けまで、対象によって必要な内容が異なります。「誰に何を受けてもらえばいいのかわからない」と悩む研修担当者も多いでしょう。

本記事では、対象者と目的別におすすめのメンタルヘルス研修を8つ取り上げ、特徴とあわせて紹介します。自社の課題に合う研修を選ぶ参考にしてください。

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目次

  1. メンタルヘルス研修とは?企業で必要とされる理由
  2. おすすめのメンタルヘルス研修を選ぶポイント
  3. 【全社員向け】おすすめのメンタルヘルス研修
  4. 【管理職向け】おすすめのメンタルヘルス研修
  5. 【相談・復職支援の担当者向け】おすすめのメンタルヘルス研修
  6. 【経営層・健康経営推進担当者向け】おすすめのメンタルヘルス研修
  7. メンタルヘルス研修の効果を高めるポイント
  8. まとめ 目的に合ったメンタルヘルス研修で働きやすい職場をつくる

メンタルヘルス研修とは?企業で必要とされる理由

メンタルヘルス研修は、従業員の心の不調を予防し、不調が起きたときに適切に対応できる力を組織全体で身に付けるための研修です。対象は一般社員から管理職、人事や経営層まで幅広く、立場ごとに求められる役割が異なります。

メンタルヘルス研修の基本は「4つのケア」

厚生労働省の指針では、職場のメンタルヘルス対策として「4つのケア」を継続的かつ計画的に行うことが示されています。研修を選ぶ際も、どの立場のケアを強化したいのかを考えると整理しやすくなります。

ケア 内容
セルフケア 従業員が自らストレスに気づき、対処する
ラインによるケア 管理職が部下の変化に気づき、職場環境を改善する
事業場内産業保健スタッフ等によるケア 産業医や人事担当者などが専門的に支援する
事業場外資源によるケア 医療機関など社外の専門機関を活用する

メンタルヘルス研修が求められる背景

厚生労働省の令和4年「労働安全衛生調査」では、仕事や職業生活に関して強い不安、悩み、ストレスがあるとする労働者の割合は82.2%でした。メンタルヘルス対策は、多くの企業にとって重要な課題といえます。

また、労働者50人以上の事業場ではストレスチェックの実施が義務付けられています。2025年の法改正により、50人未満の事業場にもストレスチェックの実施が義務化され、2028年4月1日から施行されます。制度を整えるだけでなく、不調を予防し、早期発見につなげられる人を社内に増やすことも重要です。

おすすめのメンタルヘルス研修を選ぶポイント

メンタルヘルス研修は、「誰が受けるか」と「何を解決したいか」の2軸で選ぶと、自社に必要な内容を整理しやすくなります。まずは早見表で、自社に近いパターンを確認してみてください。

対象者 解決したい課題 おすすめの研修
全社員 ストレスへの対処力を高めたい セルフケア研修
全社員 同僚同士で支え合う職場にしたい ピアサポート研修
全社員 腰痛や肩こりなど身体の疲労を減らしたい オフィス・エルゴノミクス研修
管理職 管理職自身の心の負担を軽くしたい 管理職向けレジリエンス強化研修
管理職 部下の不調に早く気づき対応したい ラインケア研修
相談窓口担当 相談の受け方を身に付けたい 相談窓口担当向けメンタルヘルス研修
人事 / 管理職 休職者や復職者への対応を整えたい 休職・復職対応研修
経営層 / 健康経営推進担当 組織全体の健康づくりを進めたい 健康経営推進研修

誰が受講するのかで選ぶ

同じメンタルヘルス研修でも、必要な知識は役割によって異なります。一般社員には自分のストレスに対処する知識、管理職には部下の変化に気づき支援する知識など、階層や役割ごとに対象者を分けると選びやすくなります。

解決したい課題で選ぶ

「休職者が続いている」「相談窓口が機能していない」など課題がはっきりしているなら、課題に直結する研修から始めるとよいでしょう。ストレスチェックの集団分析結果や休職・離職のデータを見直すと、優先すべき課題が見えてきます。

複数の研修を組み合わせて考える

1つの研修だけで職場全体のメンタルヘルス対策を整えるのは難しいため、複数の研修を組み合わせるのがおすすめです。たとえば全社員にセルフケア研修を実施し、管理職にはラインケア研修を実施すると、本人と上司の双方から不調を予防・早期発見する体制をつくれます。年間計画のなかで実施する研修を決めておくと、継続的に取り組みやすくなります。

【全社員向け】おすすめのメンタルヘルス研修

全社員向けでは、自分の心と身体を整える力と、周囲と支え合う力がテーマになります。新入社員から管理職まで、共通して役立つ内容です。

ストレスへの対処力を高めたいなら「セルフケア研修」

ストレスへの気づき方と対処法を身に付けたい場合に向いているのが、セルフケア研修です。「セルフ・コンパッション」という考え方を軸に、他人に向けるような優しさを自分にも向ける方法をワークで体験します。

用語

セルフ・コンパッションとは

失敗やつらい状況に直面したとき、自分を責めるのではなく、友人に接するように思いやりを向ける考え方のこと。

  • 対象者:全社員
  • 所要時間:約3時間
テーマ 主な内容
セルフケアの重要性 自己保健義務 / ストレスとは何か / セルフ・コンパッションとマインドフルネス
ストレスへの対処 セルフ・コンパッションを使ったセルフケア / リラクセーション法 / 【ワーク】自分との関わり方

同僚同士で支え合う職場にしたいなら「ピアサポート研修」

上司には話しにくい悩みも、同じ立場の同僚になら打ち明けられることがあります。ピアサポート研修は、上司と部下ではない対等な関係で支え合う「水平支援」の考え方と、そのための傾聴の技術を身に付ける研修です。支援の範囲を超えそうなときの相談ルートも確認するため、ラインケアを補う横のつながりとして全社員に取り入れやすい内容です。

用語

ピアサポートとは

同じ立場や似た経験を持つ仲間同士が、対等な関係で話を聴き、支え合う取り組みのこと。

  • 対象者:全社員
  • 所要時間:約3時間
テーマ 主な内容
ピアサポートの基本理解 ピアサポートの目的と役割 / 支援を受ける側と支援する側への効果 / 対等な立場で向き合う姿勢
聴く力と受け止める姿勢 傾聴の3つの要素 / 共感と同情の違い / よくあるNG対応 / 傾聴のロールプレイ
支援の実践 自分の経験の語り方 / 手に負えないサインの見極め / 専門機関へのつなぎ方

心身の負担を減らし職場環境を改善したいなら「オフィス・エルゴノミクス研修」

心の健康と身体の健康は、密接に関係しています。腰痛や肩こりなどの身体的な負担は、仕事への集中にも影響します。オフィス・エルゴノミクス研修は、人間工学の視点でデスク環境を整え、身体への負担を減らすための研修です。在宅勤務やフリーアドレスの環境づくりにも生かせます。

用語

エルゴノミクスとは

「人間工学」のこと。人の身体や動きの特性に合わせて、道具や作業環境を設計・調整する考え方を指します。

  • 対象者:全社員
  • 所要時間:約2.5時間
テーマ 主な内容
オフィス・エルゴノミクスの基礎理解 エルゴノミクスの基本的な考え方 / 腰痛や肩こりが職場で起こる理由 / 職場環境改善が企業にもたらす効果
腰痛・肩こりを防ぐ環境設定 正しい椅子の使い方 / 机やモニターの適正配置 / ノートPC使用時の注意点 / 【ワーク】デスク環境を確認する
日常で実践するセルフケア 姿勢リセット / 簡単ストレッチ / マイクロブレイク / 在宅勤務での注意点

【管理職向け】おすすめのメンタルヘルス研修

管理職には、自身のメンタルヘルスを守る力と、部下の不調に気づいて支援する力の両方が求められます。自分自身へのケアと部下へのラインケアを組み合わせて考えることが重要です。

管理職自身の心の健康も守るなら「レジリエンス強化研修」

多様な部下への対応や上司からの期待など、管理職の負担は小さくありません。管理職向けレジリエンス強化研修は、自身・部下・チームの3つの視点で回復力を高める内容です。自身のストレスへの対処だけでなく、部下やチームのレジリエンスを高める方法も身に付けられます。

用語

レジリエンスとは

困難やストレスに直面しても、しなやかに立ち直る力のこと。無理にポジティブになることとは異なり、落ち込みを受け止めたうえで回復していく力を指します。

  • 対象者:管理職 / リーダー
  • 所要時間:約6時間
テーマ 主な内容
レジリエンスの基礎理解 レジリエンスが求められる理由 / 高い人と低い人の違い / レジリエンスの段階
自身のレジリエンスを高める 困難への対処法 / セルフ・コンパッション / ABCDE理論
部下のレジリエンスを高める 自己効力感 / 承認と褒め方 / 承認の実践
チームのレジリエンスを高める 心理的安全性 / 多様性の受け入れ / タスクの可視化

部下の不調に気づき支援するなら「ラインケア研修」

部下の変化に気づきやすいのは、日々接している上司です。ラインケア研修では、一次予防(不調を未然に防ぐ)から二次予防(早期発見・対応)、三次予防(職場復帰の支援・再発防止)までの流れに沿って、職場環境の改善、不調の早期発見、職場復帰の支援の進め方を身に付けます。管理職向けメンタルヘルス対策の基本として取り入れやすい研修です。

「いつもと違う」は不調のサインかも
  • 遅刻や早退、欠勤が増えている
  • 仕事のミスや能率の低下が目立つ
  • 表情が暗くなり、口数が減っている

普段と異なる変化が見られたら要注意です。

  • 対象者:管理職 / 部下を持つマネージャー / 人事労務管理スタッフ
  • 所要時間:約6時間
テーマ 主な内容
メンタルヘルスケアの意義 4つのケアとラインケアの目的 / 不調に対応するための心構え / 3つの予防段階
不調の予防・早期発見 ストレスの基礎知識 / 職場環境の改善 / 不調のサイン / 初動対応 / 積極的傾聴の実践
職場復帰支援 休職から職場復帰までのステップ / リワークについて
ケーススタディ メンタル不調の事例 / 自社にある問題を考える

【相談・復職支援の担当者向け】おすすめのメンタルヘルス研修

相談窓口の担当者や、休職者・復職者に関わる人事や管理職には、不調を抱えた人と適切に関わるための知識と対応力が求められます。善意だけで対応すると、かえって本人を追い詰めてしまうこともあるため、専門的な知識を身に付けておくことが重要です。

相談対応の質を高めたいなら「相談窓口担当向けメンタルヘルス研修」

相談窓口を設けていても、担当者が対応に自信を持てず、我流になっているケースがあります。この研修では、主な心の病気の特徴、相談の受け方、専門機関へのつなぎ方を確認します。

こんなときは専門機関へつなぐ目安に
  • 眠れない、食事がとれないといった状態が続いている
  • 仕事や日常生活に大きな支障が出ている
  • 「消えてしまいたい」など、死を連想させる発言がある

窓口担当者だけで抱え込まず、産業医や医療機関と連携することが大切です。

  • 対象者:相談窓口担当者 / メンタルヘルスケアの知識を深めたい方
  • 所要時間:約3時間
テーマ 主な内容
メンタルヘルス不調とは 対応するための心構え / 適応障害 / うつ病 / 不安障害群 / 統合失調症などの特徴
適切な相談の受け方 相談しやすい環境づくり / 守秘義務の確認 / 基本的傾聴技法 / 【ロールプレイ】相談を受けてみる
専門機関との連携 事業場内産業保健スタッフの役割 / 事業場外資源の活用 / 【ワーク】自社で必要な連携を考える

休職者・復職者への対応を整えたいなら「休職・復職対応研修」

復職後の周囲の関わり方は、職場復帰を支えるうえで重要です。休職・復職対応研修(正式名称:メンタルヘルス研修 休職・復職対応編)は、休職者と復職者の気持ちを理解し、適切な距離感で関わるための研修です。人事担当者だけでなく、復職者を受け入れる管理職や同僚にも役立ちます。

Before

どう接すればいいかわからず、腫れ物に触るような対応になる

→

After

回復途上であることを理解し、特別扱いしすぎずに見守れる

  • 対象者:休職者や復職者の対応に関わる方
  • 所要時間:約3時間
テーマ 主な内容
メンタルヘルスの基礎理解 メンタルヘルスケアが重要とされる背景 / 不調に対応するための心構え
メンタルヘルス不調を理解する うつ病と適応障害の違い / 【ワーク】休職者の気持ちを考える / 休職中の関わり方
復職を支援する 復職直後の心理状態 / 再休職を防ぐためにできること / 【ワーク】復職者への対応を考える

【経営層・健康経営推進担当者向け】おすすめのメンタルヘルス研修

メンタルヘルス対策を個人や職場の努力に任せきりにせず、経営課題として組織全体で取り組みたい場合は、健康経営推進研修が選択肢になります。従業員の健康を「コスト」ではなく「投資」として捉え、自社で進める具体的な取り組みを整理できる研修です。

用語

健康経営とは

従業員の健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に実践すること。「健康経営®」はNPO法人健康経営研究会の登録商標。

  • 対象者:経営層 / 人事 / 産業保健スタッフ / 管理職
  • 所要時間:約3時間
テーマ 主な内容
健康経営の基本理解と従業員の健康リスク 健康が経営に及ぼす影響 / 健康関連コスト / 健康経営と業績の関係
健康経営の進め方 労働環境の改善 / セルフケアの実践と習慣化 / コラボヘルスなどの体制づくり
健康経営優良法人と事例 健康経営宣言 / 優良企業の事例

メンタルヘルス研修の効果を高めるポイント

どの研修を選んだ場合も、「実施して終わり」にしないことが効果を左右します。

一度きりで終わらせず継続して実施する

メンタルヘルスの知識は、時間がたつと薄れていきます。新任管理職の着任時やストレスチェックの実施後など、タイミングを決めて定期的に実施すると定着しやすくなります。

研修後に相談しやすい仕組みを整える

研修で不調のサインを知っても、相談先がわからなければ行動にはつながりません。社内の相談窓口や産業医、社外の相談機関を研修のなかで案内し、困ったときにどこへ行けばいいかを全員が把握できる状態にしておきましょう。

受講者アンケートで効果を確認する

研修後はアンケートで理解度や職場での実践状況を確かめます。数か月後にストレスチェックの集団分析や休職者数の推移とあわせて見直すと、次に実施すべき研修も判断しやすくなります。

まとめ 目的に合ったメンタルヘルス研修で働きやすい職場をつくる

メンタルヘルス研修を選ぶ際は、対象者と解決したい課題を明確にすると、自社に必要な研修を絞り込めます。最後に、選び方の要点を振り返ってみましょう。

  1. 対象者と解決したい課題から、必要な研修を整理する
  2. 全社員・管理職・相談対応者など、役割に応じて研修を組み合わせる
  3. 研修後の相談体制や効果確認まで含め、継続的に取り組む



研修は一度で完結するものではありません。自社の状況に合わせて研修を組み合わせ、継続して実施していくことが、従業員が安心して働ける職場づくりにつながります。

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この記事の監修者
リスキル事務局

リスキル事務局が記事の執筆・監修をしています。人材育成にまつわるお役立ち情報を分かりやすく解説します。

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■プロフィール
会社名:株式会社リスキル
(「リスキル」は株式会社リスキルの登録商標です。)
設立:2022年5月2日
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■研修実績
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