OJT研修の導入を検討する際、研修担当者がまず気になるのが費用ではないでしょうか。OJT研修の実施形式には複数の種類があり、費用も形式によって大きく変わります。
この記事では、そのなかでも多くの企業に選ばれている一社研修・公開講座・eラーニング動画講座という3つの形式を取り上げ、それぞれの費用相場と料金が変わる理由、費用を抑えるポイントを研修担当者向けにまとめました。自社に合った実施形式を選ぶ際の参考にしてください。
目次
OJT研修は、OJT担当者(トレーナー)が、後輩や新入社員への指導をより効果的に行うための考え方やスキルを習得する研修です。OJT(On the Job Training)そのものは「実際の業務を通じて知識やスキルを身に付けさせる育成方法」を指しますが、OJT研修はその指導役となる先輩社員や上司が受講します。
自己流の指導では、教える人によって育成の質にばらつきが出やすくなります。OJT研修を通じて組織として再現性のある指導の型を身に付けることで、誰が担当しても一定の水準で新人を育てられる体制につながります。
OJT研修で扱う内容は、研修会社やプログラムによって異なります。多くの場合は、以下のようなテーマが扱われます。
OJTと混同されやすい言葉に「Off-JT」があります。両者の違いは次の通りです。
| 用語 | 内容 |
|---|---|
| OJT | 実際の職場で業務を進めながら、知識やスキルを身に付けさせる育成方法 |
| Off-JT | 日常の業務から離れて行う研修や学習(集合研修、外部セミナー、eラーニングなど) |
多くの企業では、この二つを組み合わせて新入社員教育を進めています。OJT研修自体はOff-JTの一種として、集合研修や公開講座の形で提供されることが一般的です。
OJT研修の費用相場は、一社研修で30万円〜60万円、公開講座で1名あたり2万円〜4万円、eラーニング動画講座が1名あたり1,000円〜5,000円が目安です。
| 実施形態 | 費用相場 | 特徴 |
|---|---|---|
| 一社研修 | 30万円〜60万円 | 自社向けにカスタマイズ可能。1回で複数名が受講できる |
| 公開講座 | 2万円〜4万円(1名あたり) | 決まった日程に他社の受講者と一緒に参加する |
| 動画講座(eラーニング) | 1,000円〜5,000円(1名あたり) | 好きなタイミングで学習できる。低コストで導入しやすい |
このように、実施形式によって費用は大きく変わります。ここからは、それぞれの形式別に費用相場を見ていきましょう。
一社研修は、自社の社員だけを対象に実施する形式です。費用相場はおよそ30万円〜60万円で、研修時間や受講人数、内容のカスタマイズ度合いによって変動します。
一社研修の特徴は、自社の業種や課題に合わせて内容を調整できる点です。たとえば製造業であれば現場特有のOJTの進め方、リモート業務中心であればオンラインでの指導を想定したロールプレイなど、事例を自社仕様に変更できます。また、対象者が多い場合は一人あたりの費用を抑えやすいことも特徴です。
料金体系や見積りの取り方は研修会社によって様々です。内容や人数で費用が変動することもあり、公開されている情報は少ない傾向にあります。私たちリスキルの一社研修は、研修時間と人数の入力だけで、一律料金で計算された見積りがすぐにメールで届きます。また、内容に関わらずどの一社研修でも同じ料金体系で見積りが作成されるため、複数の研修を比較検討する際にも便利です。
公開講座は、研修会社が設定した日程・会場に、複数の企業から受講者が集まって受講する形式です。費用相場は1名あたり2万円〜4万円程度で、一社研修に比べて少人数からでも申し込みやすいことが特徴です。リスキルの場合、16,800円(税抜)/ 1人で受講可能です。※ 変更になっている可能性はありますので、各サービスページをご確認ください
対象者が1名〜数名の場合や、他社の受講者と一緒に学ぶことで視野を広げたい場合に向いています。一方で、日程や開催地があらかじめ決まっているため、自社の都合に合わせにくい点は考慮しておく必要があります。年に数回、決まった時期にOJT担当者が入れ替わる企業であれば、開催スケジュールに合わせて計画的に受講することで、必要なタイミングで研修を受けてもらうことができます。
eラーニング動画講座は、収録済みの映像教材を使い、受講者が自分のタイミングで学習を進める形式です。費用相場はレンタルが1名あたり1,000円〜5,000円程度と、実施形式のなかでもっとも低コストで導入できます。
集合研修のように日程を調整する必要がなく、多忙な現場でもすき間時間で視聴できる点が強みです。基本的な知識のインプットには適していますが、ロールプレイやワークのフィードバックをもらうことは難しいため、内容によっては他の形式と組み合わせて活用する企業も多く見られます。
たとえば、動画講座でOJTの基礎知識を先に習得しておき、一社研修や公開講座では演習やロールプレイに時間を割く、といった組み合わせ方をすれば、限られた研修時間と費用の両方を有効に使うことができます。
一社研修・公開講座・動画講座は、それぞれ得られるメリットと注意しておきたいデメリットが異なります。費用相場と合わせて把握しておくと、実施形式を選ぶ際の判断がしやすくなります。
メリット
デメリット
一社研修では自社の社員のみを対象に実施するため、自社の指導方針やOJTの進め方に沿って内容を調整できます。また、多くの社員をまとめて研修したい企業にも向いています。
メリット
デメリット
公開講座は、決められた日程で開催される講座に申し込んで受講する形式です。開催日程が合えば比較的手軽に受講できるため、少人数の社員を受講させたい企業に向いています。OJT担当者のように、異動や昇格のタイミングで対象者が発生する場合にも、必要なタイミングで受講してもらうことができます。
メリット
デメリット
動画講座は、OJT担当が決まった社員に基礎知識を先に身につけさせたい場合や、現場の忙しさに合わせて各自のペースで受講させたい企業に向いています。
形式ごとに向き不向きがあるため、費用だけで選ぶのではなく、対象人数や学習の目的に合わせて判断することが大切です。基本知識のインプットは動画講座、実践的な指導スキルの習得は一社研修や公開講座、というように組み合わせて活用する企業も少なくありません。
OJT研修は工夫次第で費用を抑えることができます。以下のポイントを押さえておくと、無理のない予算感で研修を導入しやすくなります。
OJT研修の費用を抑える4つのポイント
特に一社研修は、内容や人数によって費用が変動したり、カスタマイズで追加料金が発生したりすることもあります。見積りを取る段階で料金の内訳を確認しておくことで、想定外の費用が発生することも防げます。
OJT研修の費用相場は、一社研修で30万円〜60万円、公開講座で2万円〜4万円、動画講座で1,000円〜5,000円程度が目安です。実施形式によって費用の考え方が大きく異なるため、対象人数や研修の目的、実施のタイミングに合わせて選ぶことが重要です。
まずは費用を抑えるポイントを押さえつつ、自社の課題に合った形式で見積りを取ってみることから始めてみてはいかがでしょうか。複数の形式を組み合わせることで、コストを抑えながら効果的なOJT研修を実施することもできます。
リスキル事務局が記事の執筆・監修をしています。人材育成にまつわるお役立ち情報を分かりやすく解説します。
■社員研修のリスキルとは?
社員研修のリスキルは、一人でも多くの人に人材育成を届けるために、利便性の高い研修サービスを提供しています。検索をすれば、一社で実施する研修、日程が決まっている参加型公開講座、eラーニング動画講座などをすぐに見つけ、簡単に申込みや見積書を作成することができます。
■プロフィール
会社名:株式会社リスキル
(「リスキル」は株式会社リスキルの登録商標です。)
設立:2022年5月2日
上場市場:東京証券取引所グロース市場
■研修実績
・利用社数は年間3900社以上
・年間受講者数 前年比157%
・プロフェッショナルの講師陣300名以上在籍