中堅社員研修の費用は、一社研修・公開講座・動画講座のどれを選ぶかで大きく変わります。予算を組む研修担当者にとって、料金の目安を先に押さえておくことは欠かせません。この記事では、形式ごとの費用相場とメリット・デメリットを比較しながら、自社に合った選び方を見ていきます。リスキルの中堅社員研修の料金感も紹介するので、見積りを取る前の情報整理にお役立てください。
目次
中堅社員研修は、企業の中核を担う人材を計画的に育てるための投資です。対象は入社5年目以降の社員で、専門スキルに加えて、周囲を支える力やリーダーを補佐する力を身に付けてもらいます。プレイヤー視点から組織視点へ切り替えるきっかけをつくることが、研修の大きな狙いです。
中堅社員研修とは
入社5年目以降の社員を対象に、リーダーシップやフォロワーシップ、後輩指導など、チームに貢献するために必要なスキルを身に付ける研修のこと。
研修の内容を決める前に、中堅社員に期待する役割を整理しておきましょう。役割が明確になると、必要な研修テーマも絞り込みやすくなり、費用の無駄も抑えられます。企業側の目的は、人材育成のパイプライン強化、組織全体のモチベーション向上、離職防止の3つです。次の3つの役割を果たせる人材が増えるほど、これらの目的に近づきます。
若手の育成・指導
新入社員や若手が成果を出せるよう、育成とフォローを担う
管理職と現場の橋渡し
上からの方針を現場の行動に落とし込み、調整役を果たす
チームの先導
意思決定やタスク管理を通じて、チームの成果を引き上げる
中堅社員は、キャリアに迷いやすい時期にもあたります。研修で自分の役割と将来像を描いてもらうことは、離職防止にもつながります。研修のテーマは、3つの役割のうち自社で不足しているものから選ぶとよいでしょう。
中堅社員研修の費用は、選ぶ実施形式によって1人あたり1,000円前後から1日60万円ほどまで幅があります。研修は大きく分けて一社研修(講師派遣型)、公開講座(他社合同型の研修)、eラーニング動画講座の3つから選べます。このうち動画講座は「レンタル」と「買い切り」の2つの料金プランに分かれるため、まずは4つの費用パターンを一覧で比較してみましょう。
| 実施形式 | 対象人数 | 費用感 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 一社研修 | 1名〜 | 1日あたり25〜60万円 | 自社の従業員だけを対象に実施 |
| 公開講座 | 1名〜 | 1人あたり2〜5万円 | 他社の受講者と合同で受講 |
| 動画講座(レンタル) | 1名〜 | 1人あたり1,000〜5,000円 | eラーニングで好きな時間に受講 |
| 動画講座(買い切り) | 1名〜人数問わず | 1講座あたり20〜30万円 | 動画を繰り返し人数問わず視聴できる |
費用の目安は、一社研修が1日あたり25〜60万円、公開講座が1人あたり2〜5万円、動画講座のレンタルが1人あたり1,000〜5,000円、買い切りが1講座あたり20~30万円です。金額だけを見ると差が大きいものの、対象人数や目的によって割安になる形式は変わります。形式ごとの詳しい内容は、このあと順に見ていきます。
一社研修の費用相場は、1日あたり25〜60万円です。講師が自社に出向く、またはオンラインで実施する形式で、料金は研修時間や人数をもとに決まります。受講者が多いほど、1人あたりの単価は下がります。たとえば1日30万円の研修を20名で受講すると、1人あたり1.5万円です。中堅社員向けのテーマも幅広く、業務の進め方を見直す研修などがあります。
一社研修は、自社の課題に合わせて内容を調整できる点が強みです。全国どこでも実施でき、オンライン・対面・ハイブリッドから選べます。事前課題や事後レポートもなく、研修時間内で完結するため、現場の負担を抑えたい担当者にも向いています。
同じ課題を抱える中堅社員が10名前後いる場合は、一社研修が向いています。自社の業務を題材にしたワークを取り入れやすく、研修後の行動につなげやすいためです。全員が同じ場で受けることで、役割への認識をそろえる効果も期待できます。
メリット
デメリット
公開講座の費用相場は、1人あたり2〜5万円です。他社の受講者と合同で受ける形式のため、1名から気軽に申し込めるのが特徴です。
少人数で受講するなら、費用を抑えやすい形式です。たとえば5名が受講する場合、相場で計算すると10〜25万円になります。一方で人数が増えると総額は膨らみ、10名前後で一社研修の下限である20万円と並びます。それ以上の人数では、一社研修のほうが割安になることもあります。受講人数の見込みを先に決めておくと、形式を選びやすくなります。
公開講座は、対象者が数名にとどまる場合や、新しく中堅社員になった人を順次送り出したい場合に向いています。他社の受講者と意見を交わせるため、自社だけでは得にくい視点に触れられる点も魅力です。
メリット
デメリット
動画講座の費用相場は、レンタル型で1人あたり1,000〜5,000円と手軽で、中堅社員研修を初めて導入する企業でも始めやすい形式です。
動画を一定期間視聴できる仕組みのため、講師の手配や日程調整が要りません。たとえばセルフマネジメント研修の動画講座は69分と短く、業務の合間に受講できます。拠点が離れていても、同じ内容をそろえて届けられます。
動画を購入して繰り返し視聴できる買い切り型もあります。金額は1講座あたり20〜30万円で、人数を問わず視聴できます。受講者が多い企業や、新しく中堅社員になった人への継続的な教育に使いたい場合は、買い切り型も選択肢になります。
メリット
デメリット
ここまで見てきた4つの形式を、費用感とあわせて1つの表に整理します。どの形式にも一長一短があり、費用の安さだけで選ぶと目的とずれてしまうことがあります。自社の人数や研修の狙いと照らし合わせて、選び方の最終確認に使ってください。
| 実施形式 | 費用感 | メリット | デメリット |
|---|---|---|---|
| 一社研修 | 1日あたり25〜60万円 | 自社の課題に合わせて調整できる / 全員で共通認識を持てる | 少人数だと単価が高い / 日程調整の手間がある |
| 公開講座 | 1人あたり2〜5万円 | 1名から参加できる / 他社との交流で視野が広がる | 日程が固定されている / 人数が多いと総額が増える |
| 動画講座(レンタル) | 1人あたり1,000〜5,000円 | 低価格で始められる / 好きな時間に受講できる | 講師に質問しにくい / 受講者の意欲に左右される |
| 動画講座(買い切り) | 1講座あたり20〜30万円 | 人数を問わず繰り返し視聴できる / 新任者の教育にも使える | 1講座あたりの金額が大きい / 講師とのやり取りがない |
費用を抑えつつ成果につなげるには、安さで選ぶのではなく、料金が決まる仕組みを理解したうえで、目的と人数から形式を決めるのが近道です。自社の課題を扱いたいなら一社研修、少人数なら公開講座、まずは試験的に導入したいなら動画講座という考え方が基本になります。
研修料金は、主に研修時間、受講人数、実施形式の3つで決まります。同じ中堅社員研修でも、この3つの組み合わせ次第で総額は数万円から数十万円まで変わります。時間が長くなるほど、また受講人数が増えるほど費用は上がりますが、一社研修や動画講座の買い切り型のように、人数が増えても総額が変わらない形式もあります。見積りを比べるときは、時間や人数といった条件をそろえたうえで金額を確認することが大切です。
研修会社によっては、カリキュラムの設計費や講師の交通費が別途かかる場合があります。金額を比較するときは、追加費用の有無まで確認しておくと安心です。
形式は1つに絞る必要はありません。たとえば、全員には動画講座で基礎をそろえたうえで、代表者だけを公開講座に参加させる方法があります。さらに、実践力を高めたい部署だけ一社研修でワークを行えば、知識の習得から行動の定着まで段階的に進められます。全員に共通で必要な内容は低価格な形式、現場ごとに深めたい内容は一社研修というように役割を分けると、同じ予算でも効果を高めやすくなります。
同じ費用をかけても、受講前後の関わり方で効果は変わります。受講前には、上司から中堅社員へ期待する役割を伝えておくと、受講者が目的意識を持って臨めます。受講後には、職場で試した内容を共有する場を1か月以内に設けると、行動の定着につながります。動画講座なら復習用に再視聴してもらう、公開講座なら参加者に社内報告をしてもらうなど、形式に合わせた工夫も有効です。
中堅社員研修の費用相場は、一社研修が1日あたり20〜50万円、公開講座が1人あたり2〜5万円、動画講座のレンタルが1人あたり1,000〜5,000円、買い切りが1講座あたり20~30万円です。形式ごとに向き不向きがあるため、人数と目的を基準に選ぶことが大切です。
まずは自社の課題と受講人数を整理し、複数の形式で見積りを取って比べてみてください。リスキルの一社研修なら、研修時間と人数を入力するだけで、見積りがすぐにメールで届きます。比較検討の第一歩として、気軽に取ってみるのもおすすめです。
リスキル事務局が記事の執筆・監修をしています。人材育成にまつわるお役立ち情報を分かりやすく解説します。
■社員研修のリスキルとは?
社員研修のリスキルは、一人でも多くの人に人材育成を届けるために、利便性の高い研修サービスを提供しています。検索をすれば、一社で実施する研修、日程が決まっている参加型公開講座、eラーニング動画講座などをすぐに見つけ、簡単に申込みや見積書を作成することができます。
■プロフィール
会社名:株式会社リスキル
(「リスキル」は株式会社リスキルの登録商標です。)
設立:2022年5月2日
上場市場:東京証券取引所グロース市場
■研修実績
・利用社数は年間3900社以上
・年間受講者数 前年比157%
・プロフェッショナルの講師陣300名以上在籍