管理職研修の費用は、実施形式によって大きく変わります。研修担当者に向けて、代表的な3つの形式である一社研修 / 公開講座 / eラーニング動画講座の費用相場を紹介します。それぞれのメリットやデメリット、向いている企業のケースもあわせて見ていきます。
目次
管理職研修とは、組織の要となる管理職に求められるスキルやマインドを体系的に身に付けるための研修です。プレイヤーから管理職になったタイミングで実施する企業が多く見られます。
プレイヤーとして求められる能力と、管理職として求められる能力は別物です。役割理解に加えて、目標のマネジメント・業務のマネジメント・人のマネジメント・リスクのマネジメントなど、幅広いスキルが必要になるため、体系立てて習得できる研修の実施が有効です。
管理職研修とひとことで言っても、内容やテーマは多岐に渡ります。今回は費用相場に焦点を当てて紹介しますが、まずは研修の実施形式にどのような種類があるのかを押さえておくと、費用感をつかみやすくなります。
管理職研修の費用相場は、一社研修 / 公開講座 / eラーニング動画講座という3つの実施形式で異なります。このうち動画講座は「レンタル」と「買い切り」の2つの料金プランに分かれるため、まずは4つの費用パターンを一覧で比較してみましょう。
| 実施形式 | 費用相場 | 特徴 |
|---|---|---|
| 一社研修 | 25万円 〜 80万円 / 1回 | 自社の従業員だけを対象に実施 |
| 公開講座 | 2万円 〜 4万円 / 1人 | 他社の受講者と合同で受講 |
| eラーニング動画講座(レンタル) | 1,000円 〜 5,000円 / 1人 | e-ラーニングで好きな時間に受講 |
| eラーニング動画講座 (買い切り) | 20万円 〜 30万円 / 1講座 | 動画を繰り返し人数問わず視聴できる |
同じ管理職研修でも、実施形式によって費用は大きく異なります。ここでの金額は1日程度でまとめて実施する場合の目安であり、内容や時間数によっても前後します。自社の人数や予算、目的に合わせて選んでいくことが重要です。
一社研修とは、自社の従業員だけを対象に実施する研修形式です。管理職研修の一社研修における費用相場は、1回あたり25万円から80万円程度です。
費用の内訳には、講師料のほか、教材費や交通費が含まれるケースが一般的です。人数によって金額が変わるものではなく、研修会社によっては講師派遣1回あたりの料金として設定されていることも多いため、参加人数が多いほど1人あたりの単価は下がっていきます。
多くの場合、1日(6時間程度)で管理職の役割理解から目標のマネジメント・業務のマネジメント・部下とのコミュニケーションまで、全体像をつかむ研修を実施するケースが多く見られます。半日(3時間程度)に絞って実施することも可能です。
メリット
デメリット
一社研修は、自社特有の課題に合わせて研修内容を調整したい企業に向いています。例えば、自社で実際に起きた事例をケーススタディに盛り込みたい場合や、部署によって管理職に求められる役割が異なるため部署ごとに内容を変えたい場合などは、一社研修が適しています。
一定人数(目安として10人以上)がまとまって受講する場合は、公開講座よりも1人あたりの費用を抑えられるケースが多くあります。
公開講座とは、あらかじめ決まった日程で開催され、複数の企業から参加者が集まって受講する研修形式です。管理職研修の公開講座における費用相場は、1人あたり2万円から4万円程度です。
一社研修に比べると、少人数からでも申し込みやすいのが特徴です。急に管理職に昇格した社員が1人だけいる、といったケースにも対応しやすい形式と言えます。テキスト代などが料金に含まれていることが多く、追加費用が発生しにくい点も特徴です。
メリット
デメリット
公開講座は、少人数の管理職に受講させたい企業に向いています。また、他社の管理職と意見交換をすることで視野を広げたい、という目的にも合っています。社内だけでは気付きにくい視点を得られることも、公開講座ならではの価値です。
eラーニング動画講座は、あらかじめ収録された動画コンテンツを使って自習する研修形式です。1本あたり30〜90分程度の動画を隙間時間に受講できるのが特徴です。料金プランは「レンタル型」と「買い切り型」の2つに分かれています。
レンタル型の費用相場は、1人あたり1,000円から5,000円程度です。3つの実施形式の中では、最も費用を抑えやすい形式と言えます。
買い切り型の費用相場は1講座あたり20万円から30万円程度です。人数を問わず繰り返し視聴できるため、対象人数が多い場合には、買い切り型のほうが1人あたりの費用を抑えられることもあります。
メリット
デメリット
eラーニング動画講座(レンタル型)はできるだけ費用を抑えて管理職研修を実施したい企業や、対象人数が多く一社研修や公開講座では予算に収まらない企業に向いています。また、該当の管理職が全国の拠点に点在しており、一箇所に集めるのが難しい企業にも適しています。
まずは動画講座で全体像をつかんでもらい、その後に一社研修でワークを中心とした実践的な内容を扱う、という組み合わせ方も可能です。
ここまで紹介してきた3つの形式は、それぞれ向き不向きがあります。受講させたい人数と予算、求める効果のバランスで選んでいくとよいでしょう。
| 比較軸 | 一社研修 | 公開講座 | eラーニング動画講座 |
|---|---|---|---|
| 向いている人数 | 10人以上 | 1人 〜 数人 | 人数を問わない |
| カスタマイズ性 | 高い | 低い | 低い |
| 費用感 | 人数が多いほど割安 | 中程度 | 最も抑えやすい |
| 実践的なワーク | しやすい | しやすい | しにくい |
対象人数
何人の管理職に受講させたいかを確認する
予算
1人あたりの予算と総額の両方で考える
求める効果
実践的な演習が必要かどうかを整理する
管理職研修の費用をできるだけ抑えたい場合は、次のような工夫が考えられます。
管理職研修の費用を抑える工夫
費用だけを重視して形式を選んでしまうと、研修の効果が薄れてしまうこともあります。費用と効果のバランスを見ながら検討していくことが大切です。
なお、管理職研修は30種類以上のテーマから選べるため、自社の課題に合わせたテーマ選びも費用対効果を高めるポイントになります。マネジメントの基礎だけでなく、部下育成やコンプライアンス、目標管理など、必要なテーマを組み合わせて検討してみてください。
一社研修の場合、研修会社によって見積りの取得方法は異なりますが、時間と人数を入力するだけで見積りを取得できる研修会社もあります。公開講座やeラーニング動画講座についても、各研修ページから資料請求や問い合わせができる形が一般的です。
研修時間を短くしたり延ばしたりした場合の費用感については、研修会社に個別に問い合わせることをおすすめします。既存のプログラムから優先度の高い内容を選んで再編成する形で、短時間の実施に対応している研修会社もあります。
管理職研修の費用相場は、一社研修が1回25万円から80万円程度、公開講座が1人2万円から4万円程度、eラーニング動画講座が1人1,000円から5,000円程度(買い切り型なら1講座20万円から30万円程度)です。同じ管理職研修でも、実施形式によって費用感は大きく異なります。
対象人数や予算、求める効果を整理した上で、自社に合った形式を選ぶことが、管理職研修を効果的に進める第一歩になります。まずは費用相場を目安に、自社の管理職研修の計画を立ててみてください。
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リスキル事務局が記事の執筆・監修をしています。人材育成にまつわるお役立ち情報を分かりやすく解説します。
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■プロフィール
会社名:株式会社リスキル
(「リスキル」は株式会社リスキルの登録商標です。)
設立:2022年5月2日
上場市場:東京証券取引所グロース市場
■研修実績
・利用社数は年間3900社以上
・年間受講者数 前年比157%
・プロフェッショナルの講師陣300名以上在籍