3事業部合同でリーダー向けコミュニケーション研修を導入された、社会福祉法人ひふみ会麻中様へのインタビュー記事です。研修を受講された職員の皆様から自発的な学びの声が上がった変化について、お話を伺いました。
研修導入のきっかけ ── 人を「回す」から人を「育てる」へ
今回、研修を導入しようと思ったきっかけを教えてください。
毎年1施設ずつ増えていく中で、職員確保に必死になりながら運営してきました。専門職としてサービスの質を高めることは意識していたのですが、「チームとして施設を支える」という部分にはなかなか力を注げていませんでした。まさに「回すだけで精一杯」という状態です。
今回は保育部・障がい部・高齢部の3事業部を横断した初めての研修でした。それぞれの事業部では単独の研修は実施していたのですが、横のつながりも強化したいと考えていました。人材確保や離職防止に向けて、やはり「人を大切にする」ことが一番大事だと感じていて、そのためにみんなで学びを持ちたいと思ったんです。
「コミュニケーション研修」に絞った理由は何でしょうか?
保育園でのおむつ替え研修や虐待研修、介護施設での車いす研修など、現場の専門研修は職員自身が対応できます。一方で、チーム構築やマネジメント、コミュニケーションのプロは職員にはいませんでした。その部分をきちんとした外部の方にお願いしようということで探し始めました。
リスキルとの出会い ── 初めの一歩は「話だけ聞いてみよう」から
リスキルにたどり着いた経緯を教えてください。
実は始めは別の方に当たっていたんです。離職防止委員会を立ち上げてみんなで話し合い、問い合わせたのですが、金額が思っていたよりも高額で、加えて人数の増減に応じて変動するなど不透明な部分が多くて、それで一歩引いてしまいました。
そんなとき、リスキルをウェブ検索で見つけてくれた人がいました。ただ、ホームページを見たら大手企業の実績がずらっと出ていたので、「うちみたいな福祉施設には畑違いかも」と思い、最初は少し及び腰でした。でも「話だけ聞いてみよう」とお問い合わせしたのが始まりです。
実際に話してみて、どういった点で「ここにしよう」と思いましたか?
気が付いたらここしかないな、という感じでした。決め手のひとつは、聞いたことにきちんと答えてもらえること、そして金額をはっきり提示していただけたことです。最終決定は上司なので、明確な数字をそのまま持っていけるのは大きな安心でした。
もうひとつは、こちらが悩みを話したときの受け止め方です。「うちにはリーダーは多いけどリーダーとしての要素が伴っていない」など、会社の欠点を話すのって、自分の弱みをさらす感じがして、本当は恥ずかしいんですよね。でもそれを伝えたとき、「なるほど、そういった課題ならこんな研修があります」と、悩みをきれいにジャンル分けして整理してくれました。「恥ずかしい悩みじゃなかったんだ」と思えた瞬間でした。
当日に向けての準備や不安はありましたか?
もうドキドキしていました! お弁当を全員分手配して、60名以上が参加するので地図まで用意しました。自分の施設以外で働いたことのない人ばかりが集まって、しかも普段は立ち仕事なのに6時間座って研修を受けるわけですから、「大丈夫かな」と不安でした。
講師の写真をこっそり見て、「どんな方だろう」と構えていたんですが(笑)、実際にお話しするととても柔らかい方で、雰囲気に助けられました。
研修当日の様子 ── 「あの人も同じ悩みを持っていた」という発見
当日、参加者の皆さんはどんな様子でしたか?
最初は全員超緊張していました。初対面の人たちが集まって、ファシリテーターを決めてグループワークをするんですが、講師の先生が「今日はみんなで何でも話してしまいましょう!」とうまく場を温めてくれました。例えばフランス料理の席で「手づかみでも箸でもなんでもいいよ」と言ってもらえるような、そういったリラックスした雰囲気づくりがとても上手でした。
それから、参加者一人ひとりをちゃんと肯定してくれるんです。「その発想、すごいですね」「声が通りますね」など、到底私には出てこないような褒め言葉を誰に対しても発していて、場全体がどんどん明るくなっていきました。
研修の内容で、特に印象に残ったことはありますか?
正直なところ、テキスト自体は「どこかで見たことのある内容」なんですよ。でも講師の先生は、相手が受け取れる速度とタイミングで、それを丁寧に届けてくれました。私自身20年間現場で研修をやってきたのに、「こうやれば届くんだ」と改めて学ばされました。
また、リーダー研修なので皆さんが現場の悩みをシェアする場面があったのですが、「後輩という立場で、年齢が上の人への指導がしにくい」と誰かが正直に言ったとき、他のテーブルからも「わかる!私も言いにくくて」という声が挙がっていました。「悩んでいるのは自分だけじゃないんだ」という気付きが、参加者同士で生まれていました。それを見ていて、とてもよかったと思いました。
実施してみて、全体の満足度はいかがでしたか?
上司が「費用をかけた価値があった」と言っていました(笑)。高い買い物なのに、そう言わせるだけの研修だったと思っています。耳で聞いて、頭に残って、心に残るか、なんてやる前には分かりません。でも「見えないものって大事よね」ということを実感しました。本当にやってよかったです。
今後、また研修を検討したいとお考えですか?
はい、ぜひ。今回参加された皆さんから「次はこんなことを学びたい」という声も挙がっています。コーチングや部下のキャリア支援、主体性を引き出すような内容も気になっています。外部の講師に入ってもらうことで、同じ内容でも受け取り方が全然変わる。「内部だと上手く伝わりきらない」ことを、外から「空気清浄機」のように循環させてもらえるのがありがたいです。また相談させてください。