リスキルラボ 同じ教育内容でも「学ぶ姿勢」が違うとどうなる?~成長する社員と伸び悩む社員~

モチベーションアップ研修
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従業員たちに同じ教育内容を与えている会社もあるだろう。全従業員に教育の効果が現れるというと、必ずしもそうとは限らない。効果に差が出る理由として挙げられるのが「学ぶ姿勢」だ。

仮に同じスキルを持つ従業員が集まっていても、学ぶ姿勢によって研修後の効果に差が出ることも珍しくない。本記事では同じ教育内容でも学ぶ姿勢が違うとどうなるかを解説しつつ、学ぶ姿勢を身につけるポイントも紹介していく。

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同じ教育内容でも学ぶ姿勢が違うとどうなるか

はじめに同じ教育内容でも学ぶ姿勢が違うと、どうなるか解説する。

学ぶスピードが違ってくる

同じ内容であるにも関わらず、学ぶスピードが違ってくる。学ぶ姿勢があれば学ぶスピードは速くなり、学ぶ姿勢がなければ学ぶスピードは遅くなる可能性が高い。

無駄に時間をかけて教育させないためにも、学ぶ姿勢は身につけさせるべきだ。

理解度に差が出る

教わった内容の理解度にも差が出てしまう。学ぶ姿勢がない場合、他人事だと思って話を聞いてしまい、理解する姿勢が身につかない。

しかし学ぶ姿勢があれば自分事のように話を理解するため、理解度の向上が期待できる。そのため、効率よく理解させたい時に必要だ。

学ぶ姿勢が大事な理由

ここからは学ぶ姿勢が大事な理由を解説する。

リスキリングが広まっている

ニーズの移り変わりが速くなり、新たにスキルを習得しなければいけない状況が増えてきた。国としてもリスキリングに力を入れているため、今後も新しいスキルを身につけることが大切になる可能性は高い。

新たなスキルを習得せざるを得ない機会が増えていくため、学ぶ姿勢を身につけさせるべきだ。

仕事の成果に直結する

仕事の成果に直結するのも理由だ。学ぶ姿勢があるのとないのでは、吸収力が違ってくる。それは仕事の成果にも直結していく。

さまざまなスキルを吸収できている人は実務面での応用が利くが、吸収できていない人は応用が利かないため、仕事で成果を挙げづらい。

仕事で成果を挙げられる人を増やした方が会社の業績アップにつながる。そのため、従業員たちに学ぶ姿勢を身につけさせるべきだ。

モチベーションアップが期待できる

学ぶ姿勢があると学んでいくのが楽しくなり、自然とモチベーションアップにつながる。モチベーションが上がれば、嫌々学ぶことはなくなっていく。結果、学習環境を整えやすくなる。

学ぶ姿勢が身につくとどうなるか

ここからは、学ぶ姿勢が身につくとどうなるか解説していく。

自発的に学ぼうとする姿勢が身につく

自ら情報をとろうとする習慣がつき、自発的に学ぶ姿勢が身につく。その状態ができれば、会社側から指示を出さなくても学ぶためのアクションを勝手に起こしてくれる。

会社の手間がかからなくなるため、リスキリングを運用するのも楽になるだろう。

自分に自信がつく

学ぶ姿勢が身につくと、自然にいろいろと吸収したくなる。やがて自己肯定感が満たされ、自分の自信につながっていく。

その結果、従業員には好奇心が生まれ、常にレベルアップを目指すのが当たり前になる。さらに自己肯定感を高めることになり、仕事のパフォーマンスを高める効果も期待できるだろう。

選択肢を広げるきっかけが生まれる

学ぶ姿勢があると、別のことも学びたいという気持ちが生まれやすくなる。さまざまなジャンルを学びたくなり、選択肢を広げるきっかけができていく。

選択肢を広げた従業員は、さまざまなキャリアを目指すことが可能だ。社内で自分が理想とするキャリアを追い求めやすくなるため、退職率を抑えるのに役立つ。

従業員に学ぶ姿勢を習得させるために何をすべきか

従業員に勉強することを命令するだけで、学ぶ姿勢は身につかない。会社側でも工夫すべき箇所がある。最後に従業員へ学ぶ姿勢を習得させるポイントを紹介していく。

従業員の興味・関心を把握した上で教育させる

従業員の興味・関心を把握して、その内容を考慮しながら教育させると、学ぶ姿勢が身につきやすくなる。従業員が好きだと思うことを教育に盛り込めば、興味を持って取り組んでくれる可能性が高いからだ。

従業員が嫌だと感じる内容ばかりを教育に盛り込むと、学ぶ意欲が削がれてしまう。それを予防する上で大事だ。なお、従業員の興味・関心を把握するときは、以下のことを心掛けると良い。

従業員から話を聞く

従業員から話を聞く理由は、興味・関心を勝手に決めつけないためだ。興味・関心は仕事の成績だけで分かるものではない。

得意分野でも興味がないケースもあれば、苦手だと思われる分野でも興味を持っているケースはある。従業員の興味・関心を固定観念で決めつけて教育させると、学ぶ姿勢が身につかない。真実を知る意味で、従業員から話を聞いた方が良いだろう。

質問しながら深堀していく

従業員に質問しながら、深堀していくことも大切だ。これは潜在的なものを引き出すためだ。話を深堀すると、実際に興味があるのはAではなくBというパターンもある。お互いの認識違いを防ぐためにも、深堀は大切だ。

考えることを習慣化させる

考えることを習慣化させると、自分の中でやりたいことが思い浮かびやすくなる。それが学ぶ原動力となり、自然と学ぶ姿勢が身についていく。

なお、考えることを習慣化させるには、以下のことを行うといい。

考えさせる時間を確保する

考えさせる時間を確保すれば、従業員が自分で考えようとする時間が自然と生まれる。それを毎日行うと、必然的に考えることが習慣化されていく。

毎日〇時から10分間といった形で時間を決める方法もあれば、都度考える時間を与える方法もある。どのような方法で考える時間を与えるべきか想像しながら、方法を決めるといいだろう。

上司が口出ししすぎない

上司が口出ししすぎない理由は、部下が自分で答えを導き出そうとする機会を奪わないためだ。たとえば、従業員が答えを出せないときに、上司が答えを言う習慣がついていると、従業員は自分で答えを見つけようとしなくなる。結果、上司任せになってしまう。

上司が答えを言いたくなる場面もあると思うが、自分で答えを導き出す習慣を部下に与えるためにも、口出しするのは良くない。

チャレンジできる環境を与える

チャレンジできる環境があれば、それ以上のことを成し遂げたいという気持ちが生まれやすくなる。それを達成したい気持ちが芽生えると、今以上にスキルアップの精神が生まれるため、学ぶ姿勢を習得させるのに役立つ。

ちなみに、チャレンジできる環境を与える場合は、以下のことを心掛けると良い。

失敗=悪だと想像させない

失敗が悪いことだと思わせると、チャレンジできる環境を与えてもアクションを起こすのが怖くなる。そのため、失敗しても大丈夫であることを伝えるべきだ。

プロセスを褒める

成功しても失敗しても、プロセスを褒めてあげた方がいい。プロセスを褒めると、自分が努力してきたことが褒められていると感じ、さらにチャレンジしたいという気持ちが生まれるからだ。

ちなみにプロセスを褒めるときは具体的に伝えることが大事だ。抽象的だと相手に伝わらないからだ。従業員はなぜ褒められたのか理解できず、業務に活かせなくなってしまう。さらに言われた側は上司がしっかり見てくれていると思うため、やる気アップも期待できるだろう。

チャレンジさせる範囲を決める

チャレンジさせる範囲を決める理由は、失敗したときのリスクを抑えるためだ。作業内容によっては、失敗することで会社に大ダメージを与えることがある。

失敗による大損失で経営が傾くと、失敗した従業員の問題だけではなくなってしまう。それを防ぐ意味で、チャレンジさせる範囲は会社側で決めた方がいい。リスク許容度や、従業員のスキル、会社がカバーできる範囲を考慮しながら設定すると良いだろう。

同じゴールに向かう従業員と勉強させる

同じゴールに向かう従業員と勉強させる理由は、学ぶ気持ちを削がないためだ。共通のゴールを目指している従業員と一緒に学べる環境があれば、お互い切磋琢磨し合う可能性がある。結果、周りに刺激されて学ぶ姿勢が身につく。

ちなみに同じゴールに向かっている従業員と勉強させるときは、以下のことを心掛けると良い。

コミュニケーションがとれる環境をつくる

従業員間でコミュニケーションがとれる環境をつくれば、お互いの間で情報交換ができる。相手から聴いた情報によって、良い刺激を受けて習おうとする姿勢が身につくかもしれない。従業員たちが話さないときは、会社が仲を取り持つことが大事だ。

従業員たちが勉強できる環境をつくる

従業員たちを集めても勉強に適していない環境だと、従業員たちが雑談ばかりするかもしれない。それを防ぐ意味で、会社側が勉強できる環境をつくるのも大切だ。

勉強できる環境をつくれば、従業員たちに勉強したくなる気持ちが生まれる。結果、会社の士気が高まって従業員たちに学ぶ姿勢が身につく。

定期的に1on1を行う

定期的に1on1を行った方がいい理由は、従業員のメンタルケアに取り組みながら、学ぶ姿勢を身につけさせるためだ。

たとえば1on1で上司が部下に話せば、その話を聞いて部下が勉強に取り組もうとするかもしれない。それが、学ぶ姿勢を持たせることになる。なお、1on1を行う際は、以下のことを意識すると良い。

基本的に聞く側に回る

1on1を実施する際は、聞く側へ回ることが大事だ。理由は相手から話をたくさん引き出すためだ。相手に話してもらう時間を確保すれば、相手から情報を引き出せる可能性がある。相手が何を思っているのか把握するためにも、聞く側に回るべきだ。

何について話すか決めておく

何について話すか決める理由は、無駄なことを話したり会話の流れがストップしたりする状況を防ぐためだ。1on1が円滑にいかなかった場合、相手が不快感を持ってしまい、余計学ぶ姿勢を習得しづらいかもしれない。

相手の情熱を消さないためにも、話す内容を前もってピックアップしておくといいだろう。

時間配分を行っておく

時間配分を行っておく理由は、予定通りに1on1を進めるためだ。仮に1on1の時間が予定より長引くと、話したかったことが話せなくなるかもしれない。その結果、相手から話を聞きだせず学ぶ姿勢を身につけさせるのが不可能となる恐れがある。

極力、相手から聞き出したいと思った内容を全て引き出せるようにする意味でも、時間配分を行うのは重要だ。

上司側に研修を受けてもらう

部下と対話する管理職や上司の方に、面談研修1on1ミーティング研修を受けてもらうことも一つの手段だ。上手く話を聞こうとしても、上司と部下という立場上、上手く話を引き出せない場合も多い。コーチングスキルを磨きながら、1on1ミーティング内で活用できるスキルを強化していくことができる。

まとめ

同じ教育をさせても、学ぶ姿勢によって成果は大きく変わってくる。従業員のスキルアップを効率よく行うのであれば、学ぶ姿勢は身につけさせた方がいい。学ぶ姿勢が大事な理由は以下の通りだ。

  • リスキリングが広まっている
  • 仕事の成果に直結する
  • モチベーションアップが期待できる

何かを学ぶ機会は、現代において増えてきている。近年では新たなスキルを習得する場面も訪れているため、学ぶ姿勢はあった方がいい。従業員に学ぶ姿勢を身につけさせるのであれば、以下のことを意識するといいだろう。

  • 従業員の興味・関心を把握した上で教育させる
  • 考えることを習慣化させる
  • チャレンジできる環境を与える
  • 同じゴールに向かう従業員と勉強させる
  • 定期的に1on1を行う

上記のことを意識的に行えば、従業員のモチベーションが上がり、学ぶ姿勢を身につけてくれる可能性が高くなる。従業員と会社を成長させるためにも、学ぶ姿勢が身につく体制をつくっていただきたい。

この記事の監修者
リスキル事務局
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Q&A
  • リスキリングが広まったり、仕事の成果に直結したり、モチベーションアップが期待できたりするからです。
  • 自発的に習う姿勢が身についたり、自分に自信がついたりします。その他に、選択肢が広まる可能性もあります。
  • 従業員の興味・関心を考慮しながら教育内容を考えたり、チャレンジできる環境を与えたりすることが大事です。その他に、同じゴールに向かう従業員同士で勉強することも、習う姿勢が身につきやすいポイントのひとつです。
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