アサーティブコミュニケーション研修を検討する際、多くの研修担当者がまず気になるのが費用相場です。同じテーマの研修でも、実施形式によって一人あたりの料金や総額は大きく変わります。この記事では、一社研修 / 公開講座 / 動画講座それぞれの費用相場と、実施形式ごとのメリット・デメリット、費用を抑えるポイントまでまとめて紹介します。
目次
アサーティブコミュニケーション研修とは、自分の意見や気持ちを率直に伝えながら、相手のことも尊重するコミュニケーションの取り方を身に付ける研修です。言いたいことを我慢して抱え込んでしまう人にも、つい強い言い方になってしまう人にも、どちらにも役立つ内容です。
職場では、上司と部下、先輩と後輩など、立場の違う相手との対話が日常的に発生します。自分の意見を主張することと相手を尊重することは、一見両立しづらいものですが、アサーティブコミュニケーションはこの2つを両立させるための考え方や伝え方を扱います。
自己表現の方法は、大きく3つのタイプに分けられます。アグレッシブ(攻撃型)は自分の意見を押し通すタイプ、ノンアサーティブ(非主張型)は自分の意見を我慢してしまうタイプ、そしてアサーティブ(主張型)は自分の意見を伝えつつ相手も尊重するタイプです。
| タイプ | 特徴 |
|---|---|
| アグレッシブ | 自分の意見を優先し / 相手の意見を軽視しがち |
| ノンアサーティブ | 自分の意見を我慢し / 相手に合わせがち |
| アサーティブ | 自分の意見を伝えつつ / 相手も尊重する |
研修では、自分がどのタイプに偏りやすいかをセルフチェックで確認したうえで、アサーティブな伝え方を実践形式で身につけていきます。ロールプレイを通じて、断り方や意見の伝え方を具体的な場面で練習することが多く、知識だけでなく実際に使える型として持ち帰れるように設計されています。
近年、ハラスメント防止やエンゲージメント向上への関心の高まりとともに、アサーティブコミュニケーション研修への問い合わせは増えています。言いたいことを言えない職場では不満が溜まりやすく、逆に強い言い方が続く職場では人間関係がこじれやすくなるためです。
管理職向けの研修として導入されることが多いですが、若手社員や新入社員向けに実施し、早い段階から良い伝え方の型を身につけてもらう企業も増えています。上司と部下だけでなく、営業の現場や社内会議など、社外・社内を問わずさまざまな場面で使えるスキルであることも、幅広い層に研修が導入されている理由のひとつです。
言いたいことをはっきり伝える部下が増え、面談での対話が以前よりスムーズになりました。
アサーティブコミュニケーション研修の費用相場は、実施形式によって大きく異なります。ここでは代表的な4つの費用パターンを一覧で比較します。
研修は、大きく分けて一社研修(講師派遣型)、公開講座(他社合同型の研修)、eラーニング動画講座の3つの形式から選ぶことができます。このうち動画講座は「レンタル」と「買い切り」の2つの料金プランに分かれるため、4つの費用パターンとして比較してみましょう。
| 実施形式 | 対象人数 | 費用感 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 一社研修 | 1名〜 | 1回あたり20〜50万円 | 自社の従業員だけを対象に実施 |
| 公開講座 | 1名〜 | 1人あたり2〜5万円 | 他社の受講者と合同で受講 |
| 動画講座(レンタル) | 1名〜 | 1人あたり1,000〜3,000円 | e ラーニングで好きな時間に受講 |
| 動画講座(買い切り) | 1名〜人数問わず | 1講座あたり20〜30万円 | 動画を繰り返し人数問わず視聴できる |
同じ実施形式でも、費用には幅があります。主な要因は受講人数 / 研修時間 / 実施方法(対面かオンラインか)の3つです。人数が多いほど1人あたりの単価は下がりやすく、研修時間が長いほど総額は上がりやすくなります。
対面かオンラインかによっても費用は変わることがあります。対面の場合は講師の交通費や会場費が発生することがありますが、オンライン研修であればこうした費用がかからないため、比較的費用を抑えやすくなります。研修会社に見積りを依頼する際は、これらの条件をそろえて比較すると、費用感の違いが把握しやすくなります。
一社研修の費用相場は、1回あたり20~50万円程度です。人数によって1人あたりの単価が下がるため、受講人数が多いほど1人あたりの費用を抑えやすい形式といえます。
金額の幅は、主に研修時間の長さとカリキュラムのカスタマイズの度合いによって決まります。基本的な内容をそのまま使う場合に比べて、自社の課題に合わせて内容を作り込むほど、準備の工数が増える分、費用も上がりやすくなります。また、外部の会場を借りて実施するかオンラインで実施するかによっても金額は変わり、オンライン研修であれば会場費や講師の交通費がかからない分、費用を抑えやすくなります。
公開講座の費用相場は、1人あたり2~5万円程度です。他社の受講者と合同で受講する形式のため、少人数からでも参加しやすい料金設定になっているのが特徴です。
1人だけ受講させたい、まずは試しに受けさせてみたいというケースでは、一社研修より公開講座のほうが総額を抑えやすくなります。
動画講座にはレンタル型と買い切り型の2つの料金プランがあります。レンタル型は1人あたり1,000~3,000円程度と料金が安く、導入しやすい点が特徴です。まずは少人数で試してみたい場合や、新入社員研修などで毎年繰り返し使いたい場合に向いています。
買い切り型は1講座あたり20~30万円程度で、購入後は人数を問わず繰り返し視聴できます。受講対象者が多い企業や、社内研修として長期的に使い続けたい企業には買い切り型も選択肢になります。
費用相場を確認したところで、それぞれの実施形式のメリット・デメリットも見ていきましょう。費用だけでなく、自社の目的に合っているかどうかもあわせて確認することが大切です。
| 実施形式 | 向いているケース |
|---|---|
| 一社研修 | 部署単位などまとまった人数で / 自社の課題に合わせて実施したい |
| 公開講座 | 少人数から / 他社の受講者との交流も取り入れたい |
| 動画講座 | 費用を抑えて / 好きなタイミングで受講させたい |
一社研修は、自社の従業員だけを対象に実施する形式です。社内の具体的な事例を取り入れながら進められるため、実務に直結した内容にしやすいのが特徴です。
メリット
デメリット
公開講座は、他社の受講者と合同で受講する形式です。自社だけでなく他社の視点にも触れられるため、視野を広げたい管理職研修などにも向いています。
メリット
デメリット
動画講座は、収録済みの映像を使ったeラーニング形式です。受講者は自分の都合に合わせて視聴できるため、業務の合間を使って進めやすい形式といえます。
メリット
デメリット
アサーティブコミュニケーション研修の費用を抑えるには、受講人数や目的に合わせて実施形式を選ぶことがポイントです。ここでは、費用面で押さえておきたい工夫を紹介します。
研修費用を抑えるためのポイント
例えば、新入社員研修のように毎年同じ内容を実施する場合は、動画講座の買い切り型を導入しておくと、翌年以降は追加費用なく繰り返し活用できます。一方で、管理職向けなど少人数かつ内容を深めたい研修では、公開講座や一社研修のほうが費用対効果は高くなりやすい傾向にあります。
なお、費用を抑えることだけを優先しすぎると、自社の課題に合わない内容になってしまうこともあります。費用相場を把握したうえで、カリキュラムの内容や対象者との相性もあわせて確認することが、結果的に費用対効果を高めることにつながります。
費用相場を押さえたら、費用以外の観点もあわせて確認しておくと、研修選びで失敗しにくくなります。
カリキュラムの調整可否
自社の課題に合わせて内容を調整できるかを確認する
対象者との相性
新入社員向けか管理職向けかで扱う内容の難易度が変わる
実施後のフォロー
研修後に振り返りができる教材があるかを確認する
特にカリキュラムの調整可否は、費用と同じくらい重要な確認ポイントです。同じアサーティブコミュニケーション研修でも、ハラスメント防止に重点を置いた内容にするか、部下育成に重点を置いた内容にするかで、研修の効果は変わってきます。
対象者との相性も見落としがちなポイントです。新入社員には基本的な伝え方の型を中心に、管理職にはフィードバックや評価面談での使い方を中心にというように、階層によって重視すべき内容は変わります。事前に対象者の課題感をヒアリングしたうえで研修会社に相談すると、費用に見合った内容にしやすくなります。
費用感を先に把握できたので、複数の研修会社を比較しやすくなりました。
アサーティブコミュニケーション研修の費用相場は、一社研修が1回あたり20~50万円程度、公開講座が1人あたり2~5万円程度、動画講座はレンタル型が1人あたり1,000~3,000円程度、買い切り型が1講座あたり20~30万円程度です。同じテーマの研修でも、実施形式によって費用の幅は大きく変わるため、最初に相場感をつかんでおくことが、研修会社を比較検討するうえでの土台になります。
受講人数や実施目的によって、費用を抑えやすい形式は変わります。少人数なら公開講座や動画講座レンタル、まとまった人数なら一社研修、繰り返し使うなら動画講座の買い切り型というように、自社の状況に合わせて選ぶことが、費用対効果を高めるポイントです。
研修会社によって料金の決まり方は異なるため、複数社の見積りを比較しておくと、自社にとって適正な費用感がつかみやすくなります。まずは見積りを取り、実際の費用感を比較するところから進めてみてください。
私たちリスキルの一社研修では、研修時間と人数を入力するだけで見積書がすぐにメールで届く仕組みになっています。複数の研修会社を比較検討する際にも便利です。
リスキル事務局が記事の執筆・監修をしています。人材育成にまつわるお役立ち情報を分かりやすく解説します。
■社員研修のリスキルとは?
社員研修のリスキルは、一人でも多くの人に人材育成を届けるために、利便性の高い研修サービスを提供しています。検索をすれば、一社で実施する研修、日程が決まっている参加型公開講座、eラーニング動画講座などをすぐに見つけ、簡単に申込みや見積書を作成することができます。
■プロフィール
会社名:株式会社リスキル
(「リスキル」は株式会社リスキルの登録商標です。)
設立:2022年5月2日
上場市場:東京証券取引所グロース市場
■研修実績
・利用社数は年間3900社以上
・年間受講者数 前年比157%
・プロフェッショナルの講師陣300名以上在籍