アンコンシャスバイアス研修を検討し始めたものの、費用の目安がつかず、社内提案に進めない研修担当者の方は多いのではないでしょうか。料金は実施形式によって大きく変わります。この記事では、形式ごとの料金とメリット・デメリット、自社に合う選び方までを見ていきます。
目次
アンコンシャスバイアス研修は、誰もが持つ無意識の思い込みに気づき、発言や行動を適切にコントロールできるようにする研修です。バイアスを完全になくすことはできません。それでも、自分の思考の癖を知っておくだけで、職場でのすれ違いは減らせます。
アンコンシャスバイアスとは
自分では気づかない、ものの見方や捉え方の偏りのこと。無意識の偏見や思い込みとも呼ばれる。
企業が費用をかけて対策を進める背景には、次のような問題があります。
| 考えられる問題 | 詳細 |
|---|---|
| 従業員のモチベーション低下 | 偏った習慣が社内の共通認識として定着すると意欲を下げる原因になる |
| 採用や人事評価の不公平 | 評価者が無自覚なまま判断すると対象者を正当に評価できず人材流出につながる |
| ハラスメントへの発展 | 現状に合わない思い込みのまま接するとセクハラやパワハラに発展しかねない |
偏った習慣が社内風土として定着すると、改善に時間がかかってしまいます。研修は、こうした問題を未然に防ぐための予防的な投資と考えられます。費用だけでなく、人材の定着や職場の雰囲気といった面も含めて検討したいところです。
アンコンシャスバイアス研修の費用は、実施形式によってほぼ決まります。講師を自社に招く一社研修と、動画で受講するeラーニングでは、1人あたりの負担額が10倍以上変わることもあります。まずは全体像を押さえておくと、社内での比較検討がスムーズです。
研修は、大きく分けて一社研修(講師派遣型)、公開講座(他社合同型の研修)、eラーニング動画講座の3つの形式から選ぶことができます。このうち動画講座は「レンタル」と「買い切り」の2つの料金プランに分かれるため、まずは4つの費用パターンを一覧で比較してみましょう。
| 実施形式 | 費用相場 | 特徴 |
|---|---|---|
| 一社研修 | 30〜60万円 / 1日 | 自社の従業員だけを対象に実施 |
| 公開講座 | 2〜5万円 / 1人 | 他社の受講者と合同で受講 |
| 動画講座(レンタル) | 5,000〜10,000円 / 1人 | 好きな時間にeラーニングで受講 |
| 動画講座(買い切り) | 20〜30万円 / 1講座 | 繰り返し・人数を問わず視聴できる |
上記の相場は、一般的な半日〜1日の研修を前提にしています。短時間のセミナー形式や複数日の実施では費用が変わるため、個別に見積りを取るのが確実です。
費用の差は、主に次の3つで生まれます。どれも見積りを取る前に整理しておくと、比較がしやすくなります。
研修時間
半日か1日かで講師の拘束時間が変わり費用にも反映される
受講人数
公開講座と動画レンタルは人数分の費用がかかる
実施形式
講師派遣か動画か。カスタマイズの有無でも変わる
人数が多いほど、1人あたりの単価は下がりやすくなります。少人数なら公開講座、多人数なら一社研修か動画講座が割安になりやすいという考え方が基本です。
なお、相場はあくまで目安です。同じ一社研修でも、研修時間を短くしたり、自社の事例を盛り込んだりすると、費用は上下します。正確な金額は見積りで確認するのが確実で、複数の形式で見積りを取っておくと、社内の稟議も通しやすくなります。
ここからは、形式ごとの費用とメリット・デメリットを見ていきます。大切なのは金額の安さだけで選ばないことです。自社の人数や目的と照らし合わせながら読み進めてください。
一社研修は、自社の従業員だけを対象に講師を招いて実施する形式です。相場は1日あたり30〜60万円ほどです。費用は1回あたりで考えるため、人数が多いほど1人あたりの負担は小さくなりやすくなります。
メリット
デメリット
管理職やチームリーダーなど、同じ立場のメンバーで実施すると効果が出やすい形式です。自社で実際に起きた場面を題材にできるため、研修後の行動につなげやすくなります。
公開講座は、他社の受講者と一緒に受講する、日程が決まった研修です。相場は1人あたり2〜5万円で、1名から申し込めます。受講者が少ない場合は、一社研修より費用を抑えやすい形式です。
メリット
デメリット
注意したいのは人数が増えたときの総額です。たとえば5名が受講すると、相場で10〜25万円になります。10名を超えるようなら、一社研修の見積りも並べて比べてみてください。
動画講座は、好きな時間に動画で受講できる形式です。レンタル型と買い切り型があり、レンタル型の相場は1人あたり5,000〜10,000円です。買い切り型は1講座あたり20〜30万円ほどで、人数を問わず繰り返し視聴できます。
メリット
デメリット
動画講座は、まず全従業員に基礎知識を届けたい場合に力を発揮します。受講状況の管理や、受講後に職場で話し合う場づくりを併せて考えておくと、効果が上がりやすくなります。
4つの形式を、向いているケースと注意点で整理しました。社内で説明する際の資料としても使えます。
| 実施形式 | 向いているケース | 注意点 |
|---|---|---|
| 一社研修 | 自社の課題に合わせて管理職層など特定の層に実施したい | 少人数だと割高になりやすい |
| 公開講座 | 対象が数名で費用を抑えたい | 日程が固定される |
| 動画講座(レンタル) | 全従業員に低価格で展開したい | 受講管理と定着の工夫が必要 |
| 動画講座(買い切り) | 毎年の新入社員研修などで繰り返し使いたい | 利用人数が少ないとレンタルより割高になる |
形式ごとの向き不向きは、先ほどの比較表で見てきた通りです。あとは対象者と目的を先に決めておくことで、無駄のない選択ができます。見積りを取る前に、次の4点を社内で整理してみてください。
見積り前に整理しておきたい4つのこと
そのうえで、費用を抑えながら効果を高めるコツは次の3つです。
影響の大きい層から実施
管理職や評価者など部下への影響が大きい層を優先する
形式の組み合わせ
全従業員は動画講座で基礎を届け、管理職は一社研修で深める
研修後のワーク
気づいたバイアスを明日からの行動に落とし込む
この3つを押さえておくと、限られた予算でも、費用に見合った成果につなげやすくなります。
アンコンシャスバイアス研修の費用相場は、一社研修が1日30〜60万円、公開講座が1人2〜5万円、動画講座のレンタル型が1人5,000〜10,000円、買い切り型の動画講座は1講座20〜30万円です。
形式選びでは、受講人数と目的を軸にすると迷いません。自社の課題に合わせるなら一社研修、数名なら公開講座、全従業員に広げるなら動画講座が基本です。それぞれのメリットとデメリットを踏まえ、必要なら組み合わせも検討してみてください。
リスキルの一社研修は、時間と人数を入力するだけで見積りがすぐに届きます。まずは各研修の内容と金額を確認し、自社に合う形を探してみてはいかがでしょうか。
リスキル事務局が記事の執筆・監修をしています。人材育成にまつわるお役立ち情報を分かりやすく解説します。
■社員研修のリスキルとは?
社員研修のリスキルは、一人でも多くの人に人材育成を届けるために、利便性の高い研修サービスを提供しています。検索をすれば、一社で実施する研修、日程が決まっている参加型公開講座、eラーニング動画講座などをすぐに見つけ、簡単に申込みや見積書を作成することができます。
■プロフィール
会社名:株式会社リスキル
(「リスキル」は株式会社リスキルの登録商標です。)
設立:2022年5月2日
上場市場:東京証券取引所グロース市場
■研修実績
・利用社数は年間3900社以上
・年間受講者数 前年比157%
・プロフェッショナルの講師陣300名以上在籍