リスキルラボ 【5分でわかる】階層別研修の選び方・コツ

新入社員研修
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階層別研修とは、新人・若手・中堅・管理職などの階層に分けて研修を実施することだ。企業側が求める姿に合わせて、スキルを強化するような研修を実施することが理想だ。

しかし、企業によっては内容が形骸化してしまったり、毎年同じ内容のため新鮮さがない・参加者からの評判が悪いなどの悩みを抱えることもある。

本記事では、階層別研修を実施するまでに必要な手順を解説する。企業ごとに作成したい「研修体系図」についても触れるため、階層別研修の内容に悩んでいる企業様はぜひ検討してほしい。

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階層別研修の記事でわかること

階層別研修とは

階層別研修とは、企業ごとに定められた階級・号俸などの階層に分けて実施する研修のことだ。多くの企業では以下のように分けて実施されている。

  • 新入社員研修(入社1年目)
  • 若手社員研修(2年目~)
  • 中堅社員研修(6年目~)
  • リーダー、管理職研修

階層別研修を実施する目的

目的は企業にもよりますが、大きくは以下の通りだ。

役割を理解してもらうため

「企業が今の自身に何を求めているのか」を理解してもらうことが、大きな理由だ

若手社員に求められる役割

若手社員に対しては、一般的に以下のことが求められる。(以下は一例)

  • 担当業務に関して、自分一人で完遂できる
  • 新しいことを学びつつ、後輩に教えることでスキルや考え方を磨く
  • 上司や後輩、チームメンバーとの円滑なコミュニケーションがとれる
  • チーム内で発生した問題を自ら解決するもしくは取り組む

これらは、業務をこなしていくだけでは「この役割を求められている」ということは気づきづらい。
評価面談や1on1ミーティングなどで、企業側(経営者や管理職等)が役割について話すことはもちろん、定期的な研修を実施することで役割を認識してもらうことが必要だ

そうすることで、「自身の業務を完璧に終わらせることだけでなく、上手く後輩に教える力も必要だ」と認識してもらい、今のスキルと求められている姿のギャップから、努力すべき方向性を見出すことができる。

必要なスキル・知識を明確にし、個人のパフォーマンスを上げるため

上記のように、役割が明確になることで「自身に何のスキルが足りないか」も見えやすくなる。

  • 後輩指導が役割であるにもかかわらず、コミュニケーション力や褒める力が足りない
  • 自身の仕事しか見ておらず、チームの仕事や従来の仕組みを改善することにも目をむけなければ
  • 新しいスキルや仕事を自ら取りに行く姿勢が足りない

このように、課題が具体的になり、研修を通してスキルを磨くことで個人のパフォーマンスが上がる。
個人のパフォーマンス向上はチームや組織全体の生産性向上にも繋がるため、企業としても階層別研修に力を入れていきたいところだ。

どのように階層別研修を実施すればよいか

階層別研修が重要であることを説明した上で、どのように階層別研修を実施すればよいかについて触れていく。

推奨:毎年、研修内容は精査する

研修を実施する目標とも言える「各階層に求める姿」はある程度固まってはいるものの、年度ごとに見返すことが推奨だ。

その年の企業の方針や今後の人材活用方法によって
「もっとこのスキルを磨いてほしい」
「中堅社員に求めているスキルだが、若手社員のころから磨いておいた方がよさそう」などの変更もあるためだ。

現状の人材と企業側の方針のバランスを取りつつ、「従来のままでいくのか」を含めて検討してほしい。

企業として各階層に求める姿を明確にする

ここから、階層別研修を実施するまでの流れを説明する。まずは求める姿の明確化だ。

研修テーマを選ぶ、外部研修会社を選ぶことからはじめてしまいがちだが、まずは「企業として、各階層に求める姿を明確にする」ことからはじめよう

人事担当、研修担当が対応する部分ではあるが、評価項目などから明確に求める姿・あるべき姿が浮かび上がらない場合、役職者に確認することも一つの手段だ。

各階層における現状を把握する

企業側が求める姿と比較して、現状がどのような状況かを分析する。

この時点で「ほとんどの中堅社員が、企業側の求める姿に達している」ということであれば、求める姿を少し上げることも良いだろう。

ほとんどの場合、求める姿と現状に乖離があり、そこを埋めるための研修(階層別研修)や経営・役職者側からの働きかけが必要だ。

各階層に求める姿と現状のギャップから「どの研修テーマが良いか」を考える

ギャップを埋めるためには、どのような研修テーマを実施することがより良いのかを考える。
検討したい内容としては以下の通りだ。

  • 従来行っている研修テーマで良いのか
  • レベル感は高めるか、少し低めて理解度を深める方が良いか
  • 研修内容は1日で理解できそうか、フォローアップとして1年に何度か実施した方が良いか

ここではじめて、リスキルのような外部研修会社のテーマやカリキュラムなどを見ていくことになるだろう。

研修体系図に落とし込む

研修体系図とは、各階層に求める姿と現状、実施する研修内容を図に落とし込んだものだ。

各階層ごとの課題や実施する内容が視覚化されるため、体系図を作成することをおすすめする。

今回解説した通りに考えを進めていくことで、研修体系図を作成することはできるだろう。同じ階層にいる社員でも『等級』によって実施する研修を変えてみても良いだろう。
※参考:組織改革/ジョブ型人事制度組織の階層別に最適な等級制度とは

企業側が求める役割・スキル 実施する研修
新入社員 社会人として必要なビジネススキルの基礎を身に付ける
業界・担当業務に関する知識を習得する
企業文化や価値観を正しく理解し、行動する
- 新入社員ビジネスマナー研修
- 新入社員 社会人基礎研修   
若手社員 担当業務に関して、自分一人で完遂できる
チーム内で発生した問題を自ら解決するもしくは取り組む
- 若手社員向け 仕事の取り組み方研修
- 若手社員向けフォロワーシップ研修
中堅社員 リーダーや管理職をサポートする
後輩や部下へ適切な指導やアドバイス、フィードバック(褒める・叱る)ができる
担当業務に関してより専門的な知識を持つ
- 中堅社員向け 部下育成研修
管理職 部下をマネジメントすることができる
リーダーシップを持ち、目標に対して具体的な行動を自ら示すことができる
労務管理に必要なスキルを持ち、部下が心も身体も健康に働ける環境を整えている
部下に対して適切な評価を行うことができる
- 管理職リーダーシップ研修
- 評価者研修

研修会社を選定する・社内登壇者を決める

研修体系図を作成した後、階層別研修を実施する研修会社を選ぶ。社内で実施する場合は社内講師(登壇者)への依頼を行おう。

リスキルのような研修会社については、上記の研修体系図を作成する前の段階で相談しても構わない場合が多い。

「どのような階層に対して、どうなってほしいのだが良い研修はないか」という、漠然とした状態でも相談できることが研修会社のメリットだ。ぜひ活用を検討してほしい

まとめ

階層別研修に関して、その目的とより良い効果が出るための流れを解説した。

階層別研修を上手く活用することで、人材が育成されることのほか「期待されている」というモチベーションアップにも繋がる。

現状、毎年同じ研修を実施している企業などはぜひ、これを機会に見直すこともおすすめだ。

この記事の監修者
リスキル事務局
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