中途社員・既存社員(課長職)に向けてビジネスマナー研修を実施いただいた株式会社ビジネスパートナー様に人材育成への思いや研修への感想を伺いました。
我々は、「人の成長なくして企業の成長なし」という考えのもと、「学ぶ風土、学ばせる風土」をスローガンに掲げています。
今の時代1つの企業にずっといるということは現実的ではないです。もし当社の社員が転職した時に、「BPにいた人は流石に違う」と思ってもらえるよう、人材教育に関しては世間一般より一段上の水準を目指す姿勢を大切にしています。過去には「社歴に対して求められる水準が高すぎるのでは」と言われたこともありました。学びへの意欲が弱いと居心地が悪く感じてしまうこともあるかもしれませんが、採用時には上記スローガンを打ち出して新卒・中途問わず「成長したい」「学びたい」と自発的に考える社員を大切に育てていきたいという方針を貫いています。たとえばMBAスクールの学費を全額支援するなど、意欲のある若手に本気で投資する体制を整えています。
年間研修プログラムも導入し新卒研修から半年研修、2年目研修までを一貫して実施しています。また、若手の育成を支える先輩社員への研修、さらにはその社員を支える管理職向けにも「部門長ガイダンス」と題した研修を実施し、「業績や成果だけでなく、新人育成を真剣に考える機会が増えた」と好評を得ています。
一般的に一人あたり3万円前後とされる研修投資と比べて結果として我々は社員一人あたり33万円にも上る研修投資をしています。人材育成に本気で取り組んでいることがわかるかと思います。
中途採用を本格化させたことで、新たな課題が見えてきました。「マナーが足りない」という声から始まった研修導入でしたが、中途社員あるいは既存の課長職に向けてただ形式的なマナーを教えるだけでは、「今更?」と反感を買う恐れもありました。そのため単なる形式的なマナーに留まらず"言葉が人を動かす=「伝える力」"にも焦点を当て、実務に直結するようカリキュラムを構築していただきました。人を動かすための言語化能力はあらゆるビジネスの場面において重要だと感じていますが課長職の中には苦手とする人もいました。知っているのと実際にやるのでは違ってもきます。
今年度行った全4回の研修では毎回同じ研修をやるのではなく少しずつカスタマイズもしました(テーブルマナーの追加/適切な姿勢、立ち姿、歩き方など)。
また途中の研修からは経営層から今回の研修の重要性を開催に先立ち説明してもらうようにすることで喫緊の課題であることを再認識してもらい結果として受講生のモチベーション向上につながりました。今後も中途社員が入社するたびに続けていきたい取り組みですし、カリキュラムのアップデートも続けていきたいです。
私が人事に来たのが3年前で、本格的に教育担当に就いたのが2年前です。前任からの引き継ぎでは無く、自分自身の目で確かめた内容を基に導入を進めて来ました。なお、当社では20年度~23年度にもリスキル様による研修実績があります。上記の課題に対してフラットに研修会社様を見て来ました。人の意見を聞くというよりも自分が目にしたもので判断したく会社様というよりも“人”で決めています。それはこちらの要望を的確に汲み取ってくれる営業担当もそうですが結局は担当トレーナー次第だと感じているからです。自身で無料セミナーに参加したりするなどして、複数のトレーナーを確認します。今回の研修も1回目から私も同席し講師の見極めを行いました。
私は講師選びの軸として「謙虚な姿勢」「バイタリティ」「しっかりと答えをくれること」「受講生を巻き込んだ運営」を大事にしていてまとめると経験の豊かさという観点で見ています。今回の講師はどれも納得感があり特にバイタリティの面ではまさに理想的で受講者からの評価も非常に高いものでした。
自分の考えや意見をベースに進めていくのではなく相手の意見や考えを中心に進行してくれることでグループワークでは「私の意見を聞いてくれた」「私の悩みを題材にしてくれた」といったように参加者が前のめりに参加できることも大切です。そしてそのディスカッション内容や研修内での問いに対してもしっかりと答えを導いてくれることも重要な要素です。受講生は結局答えが欲しいですから。