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ロジカルシンキングとは? 鍛え方とフレームワークを紹介

ロジカルシンキング研修

AI、IoT、フィンテックなど、新たな技術やビジネスアイディアが続々と登場する現代では、自社の競争力を高めるため、正確ですばやい問題解決能力が求められます。そうしたシーンで役立つのが、ロジカルシンキング(論理的思考)です。

ロジカルシンキングを学ぶと、これまでに経験したことのない問題をスマートに解決したり、顧客やビジネスパートナーに説得力のある提案を行ったり、ビジネススキルを飛躍的に高めることが可能です。

この記事では、ロジカルシンキングをトレーニングする3つの方法や、ロジカルシンキングを学ぶのに欠かせない3つのフレームワークを解説いたします。

ロジカルシンキングの3つの鍛え方・トレーニング方法

ロジカルシンキングの鍛え方

ロジカルシンキングとは、日本のビジネスシーンで生まれた業界用語で、目の前の問題の本質を見抜き、論理的な推論を展開して結論を導くスキルのことです。

よく似た言葉として、物事を客観的に分析する「クリティカルシンキング(批判的思考)」や、独創的な思考のフレームワークである「ラテラルシンキング」があります。

ロジカルシンキングを鍛える方法は3つあります。

ロジカルシンキングのトレーニング方法としてもっとも有名なものの1つが「フェルミ推定」です。

そのほか、ディベート(セルフディベート)の実践や、論理的な問題解決をテーマにしたグループワークで、
ロジカルシンキングを鍛えることが可能です。

方法1. フェルミ推定:ロジカルシンキングのトレーニングに最適

ロジカルシンキングを鍛えるのにおすすめなのが、「フェルミ推定」の問題を解くことです。

フェルミ推定とは、実際に数えると時間がかかるような問題を、論理的推論によって短時間で概算することです。問題の分析力や頭の柔らかさを問われるため、ロジカルシンキングを学ぶのにぴったりです。

たとえば、ロジカルシンキングを学べる例題として「日本に電柱は何本あるか」を考えてみましょう。電柱をひとつずつ数えると膨大な時間がかかりますが、ロジカルシンキングならすぐに概算できます。

  • 1. まず、都市部では電柱が50メートル四方(0.0025平方キロメートル)で1本、田舎では150メートル四方(0.0225平方キロメートル)で1本あると仮定します。
  • 2. 日本の面積のうち都市部が10%、田舎が90%を占めると仮定します。
  • 3. 日本の国土面積は約40万平方キロメートルであるため、都市部の電柱の数は4万÷0.0025=1,600万本、田舎の電柱の数は36万÷0.0225=1,600万本、合わせて32,00万本であることがわかります。

2016年度の電柱の数は、34,071,436本です。フェルミ推定により近似値が得られたとわかります。[注1]

方法2. ディベート(セルフディベート):説得力のある意見を出す練習

ロジカルシンキングのトレーニング方法として有効なのが、ディベートです。

ディベートとは、1つの主題に対し、賛成側と反対側の2つの立場に立って議論することを意味します。

さまざまな課題やテーマを深く掘り下げ、肯定・否定の両面から客観的に検討する練習となるため、ロジカルシンキングの習得に適しています。

司会者や審判などを用意できず、社内でディベートを行う機会がない場合は、セルフディベートもおすすめです。時間と場所を選ばず、ロジカルシンキングを身につけられ、さまざまなテーマの理解も深まります。

方法3. ロジカルシンキングをテーマにした研修・グループワーク

部署やグループ単位でロジカルシンキングを底上げしたい場合は、研修やグループワークがおすすめです。

ロジカルシンキングは推論能力だけで成り立っているわけではありません。問題を分析する力、論理的に議論を展開する力、それを説得力ある言葉で伝達する力など、さまざまなスキルが関わっています。

ロジカルシンキングをテーマとした研修カリキュラムは、こうしたスキルをひとつずつ身につけ、客観的に考え、伝えられるビジネスパーソンを育成することを目的としています。

問題解決力、論理的思考能力、ロジカルシンキングが社内の課題となっている場合は、研修を利用するのもひとつの選択肢です。

ロジカルシンキングの代表的な3つのフレームワーク

ロジカルシンキングの鍛え方

優れたロジカルシンキングには共通点があります。

論理的な思考に共通する枠組みや骨組みを学べば、企業戦略やマーケティング戦略の立案から、日々のちょっとした問題解決にまで応用可能です。

課題を分析する力、意思決定のスピード、問題解決力を養うには、3つのフレームワークを学びましょう。

1. 「演繹法」と「帰納法」で説得力のある結論を導く

演繹法と帰納法は、説得力のある結論を導くのに役立つフレームワークです。

【演繹法】

演繹法は「三段論法」とも呼ばれ、一般的なルール(大前提)や観察できる事柄(小前提)から、論理的な結論を得る方法です。

たとえば、便益が費用を上回るときのみ投資するという大前提を置きます。

次に、立案中のプロジェクトは費用便益分析において、メリットのほうが大きいという小前提を置きます。

小前提は大前提に当てはまっているため、このプロジェクトは実行すべきという結論が得られます。

演繹法は気づかないうちに使っている身近な論法です。

【帰納法】

帰納法は演繹法とは反対に、一般論からではなく、一つひとつの観察事項から説得力ある結論をみちびきます。

たとえば、新しいダイエット商品を使ったA~Zの被験者が、いずれも減量に成功したため、新商品には一定の効果があると判断するような場合です。

帰納法は統計的な手法とも関連があります。アンケートを使った市場調査も、身近な帰納的推論の実例のひとつです。

2. 「ロジックツリー」で課題やテーマを体系的に整理しよう

ロジックツリーは、問題点を定義し、体系的に整理するのに役立つフレームワークです。

まず、ツリーの上位にテーマを置き、その要素となる事柄や事実をツリー状に配置します。

たとえば、「会社の売上が低下している」というテーマを置く場合、下位のツリーに事業部ごとの課題を、さらに下位のツリーには商品別の課題を書くことで、会社の抱える問題が視覚的にわかります。

ロジックツリーを使うときに大切なのが、「MECE(ミーシー)」という観点です。MECEとは、「漏れなくダブりなく」を意味します。ロジックツリーを書く際は、ツリーに漏れがないか、同じツリーを書いていないか注意しましょう。

3. 「ピラミッドストラクチャー」で論理展開を見える化

ロジックツリーとは逆に、ピラミッドの上部に結論を置き、下部に結論を支える根拠を積み重ねていくのが、ピラミッドストラクチャーです。

ロジックツリーは「集合と要素」のツリーでしたが、ピラミッドストラクチャーは「結論と根拠」のストラクチャーをつくります。

たとえば、「新たな市場Aに参入すべき」という結論を頂点に置き、「市場の将来性」「自社の強み」「財務状況」などの根拠を下部に配置します。

会社として目指す結論とその根拠がグラフィカルに表現されるため、問題や課題の解決に役立つフレームワークです。

ロジカルシンキングを鍛える3つのメリット

ロジカルシンキングを鍛えるメリットは3つあります。

ロジカルシンキングの枠組みを学ぶと、課題やテーマを発見し、問題点を解決するために論理的な議論を展開する力を養えます。

優れたロジカルシンキングを身につけると、インプットだけでなくアウトプットの能力も向上します。顧客やビジネスパートナーに説得力のある説明を行い、交渉力や提案力を改善することが可能です。

メリット1. 解決すべき課題やテーマがはっきりわかる

適切な施策を打ち出すには、まず解決すべき問題を特定しなければなりません。ロジカルシンキングを学ぶことで、会社や部署として取り組むべき課題をはっきり定義できるようになります。

たとえば、ロジックツリーのフレームワークを使ってみましょう。会社が抱える現状の課題やその規模、問題の具体的な原因となっている部署やグループなどを視覚的に表現することが可能です。

メリット2. 論理的で客観的な議論を展開できるようになる

ロジカルシンキングを学べば、論理的かつ客観的な議論を展開できます。

たとえば、演繹法や帰納法を正しく使用すれば、一般的な事実や具体的なデータに基づき、説得力のある結論を導けます。

また、ピラミッドストラクチャーを使えば、会社として目指すべきゴールや、上層部に提案したい案件に対し、根拠となる事実や事柄を積み重ねて、筋道の立った議論を展開できます。

メリット3. 相手に伝わる話し方ができるようになる

ロジカルシンキングを習得すると、インプットだけでなく、アウトプットのスキルも改善します。

自分の主張を相手に理解してもらうためには、要点や論点を整理し、ロジカルな提案を行う必要があります。ロジカルシンキングはコミュニケーション能力と表裏一体の関係にあります。

ロジカルシンキングを学べば、ビジネス上利害が対立するようなケースでも、説得力のある議論を積み重ねることで、意見や立場の違いを超えて合意に達することが可能です。

生産性を高めるにはロジカルシンキングの習得が欠かせない

今回は、ロジカルシンキングの鍛え方や学ぶメリットを解説いたしました。

優れたロジカルシンキングには共通点があります。

ロジカルシンキングの3つのフレームワークを学ぶことで、問題点を整理し、論理的に解決へ導く力を身につけることが可能です。

ロジカルシンキングを学ぶ意味は、論理的思考能力を高めるだけではありません。

ロジカルシンキングを習得することで、顧客やビジネスパートナーとのコミュニケーション能力を高め、説得力のある説明や議論を展開することが可能です。

ロジカルシンキングを鍛える方法としては、フェルミ推定やセルフディベートなどがあります。ロジカルシンキングをテーマにしたグループワークやセミナーに参加するのも、効果的な方法のひとつです。

参考URL

鍛え方

https://www.recruit-ms.co.jp/glossary/dtl/0000000192/
https://www.kaonavi.jp/dictionary/logical-thinking/
https://www.recurrent.jp/listings/thinking-logicalthinking-logical

フェルミ推定

https://internshipguide.jp/columns/view/fermi_estimate_introduction

[注1] NPO法人電線のない街づくり支援ネットワーク:日本の電柱の数
https://nponpc.net/whatisnonpole/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E9%9B%BB%E6%9F%B1%E3%81%AE%E6%95%B0/

フレームワーク

https://studyhacker.net/columns/logicalthinking-training
https://www.recruit-ms.co.jp/glossary/dtl/0000000192/

演繹法と帰納法

https://www.innopm.com/blog/2016/05/17/105675/

ロジックツリー

https://www.missiondrivenbrand.jp/entry/thinking_logictree

ピラミッドストラクチャー

https://www.missiondrivenbrand.jp/entry/thinking_pyramidstructure

メリット

https://www.kaonavi.jp/dictionary/logical-thinking/
https://www.recurrent.jp/listings/thinking-logicalthinking-logical

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