リスキルラボ 上手くいかないマネジメントを解決する5つの方法

マネジメント研修
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マネジメント業務が上手くいっておらず、具体的なコツや方法が知りたいとお悩みの方は少なくありません。

マネジメントは、部下を厳しく管理すればよいというものではありません。
マネジメントのコツは、働きやすい環境を構築して、部下の力を最大限に引き出すことです。

今回は、マネジメントが上手くいかない3つの原因と、上手くいかないマネジメントの解決法5つをご紹介いたします。

現状のマネジメントにお悩みの方は必見です。

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マネジメントとはどのような業務なのか?

マネジメントとは、物事の管理を行い、業務が目的から逸れた方向へと進まぬよう監視を行う仕事です。

ビジネスの現場においては、マネジメントを行う対象は、部下や責任が及ぶ範囲の業務が挙げられます。

社員一人ひとりがとても優秀であったとしても、マネジメントが上手くいかないと、個々人の能力を発揮することはできず、業績は思うように上がりません。逆に、個々の能力が秀でていなくとも、上手くマネジメントすることで、個々人の能力以上の結果を導くことも珍しくありません。

このように、マネジメントは会社の業績を大きく左右する、とても重要な仕事です。マネジメントが上手くいっていないと感じるのであれば、早急に改善にあたるべきでしょう。

マネジメントが上手くいかない3つの原因

マネジメントが上手くいかない原因は、意外と些細なことであったりします。
以下では、マネジメントが上手くいかない3つの原因をご紹介いたします。

原因1. 人材の配備が適切でない

マネジメントが上手くいかない原因のひとつに、人材の配備が適切でないことが挙げられます。

人材の配備に誤りがあると、個々の能力を上手く引き出すことができないため、全体としての成果は必然的に悪くなってしまいます。

社員一人ひとりの生い立ちが異なるため、知識やスキルがまったく同じであるということはありえません。
たとえば、ある社員は人とのコミュニケーションが得意であるが、パソコンが苦手かもしれません。
別の社員は、逆にパソコンが得意でコミュニケーションが苦手かもしれません。

そのような社員一人ひとりの違いを無視したマネジメントを行うと、コミュニケーションが苦手な社員に営業を、パソコンが苦手な社員に事務作業を任せてしまうこともあるでしょう。
そうなると、作業効率が落ちてしまうのは明白です。

このように、人材の配置を誤ると、結果として作業効率を低下させてしまい、思うように業績を上げることはできません。

原因2. 管理者が部下と向き合っていない

マネジメント業務に従事する管理者がしっかり部下と向き合っていないと、知らず知らずのうちに、誤ったマネジメントをしてしまうリスクが高まります。

管理者は、全体をまとめ上げることが仕事です。部下一人ひとりとしっかり向き合う必要はないと考える方もいるかもしれません。
しかし、組織を構成する一人ひとりがどのような人間であるのかを知らずして、組織全体を把握することは不可能です。

さきほどご紹介した、マネジメントが上手くいかない原因のひとつである「人材の配備が適切でない」も、部下としっかり向き合っていないことが原因で生じる失敗です。
日頃から部下とよくコミュニケーションを取っていれば、彼らの性格やスキルの程度を知っているはずです。わざわざ不得意な分野を任せるといったことは起きません。

部下とのコミュニケーションは、部下の人柄や能力を知る大切な機会です。これも仕事のひとつです。管理者は面倒がらずに部下一人ひとりと向き合うべきでしょう。

原因3. 部下に振らずに自分ですべての仕事を処理してしまう

部下に仕事を任せるのではなく、できるだけ自分で仕事を処理すると決めている方もいるでしょう。
このようなスタンスは、部下の負担が減り、一見するとよいと感じてしまいがちですが、マネジメントを行う立場としてはよくない行動です。

なぜなら、部下に仕事を振らずにいると、いつまでたっても彼らは成長できず、長期的にみると損をしてしまうからです。

もちろん、仕事を始めてまだ間もない新入社員に仕事を任せるよりも、自分で処理したほうが速くて楽な場合もあります。
しかし、1人で処理できる仕事には限界があるため、膨大な仕事を任されると、業務が滞ってしまいます。

部下の成長を促すために、日頃からなるべく部下に仕事を振るようにしておけば、そのような事態が避けられます。いずれ彼らは十分な戦力となり、膨大な仕事でも大人数で連携して迅速に処理できるようになるからです。

このように、部下に仕事を振るということは、管理者と部下双方にメリットがあることです。
現時点において手間が余計にかかってしまう場合でも、積極的に仕事を振っていくべきでしょう。

上手くいかないマネジメントの5つの解決策

上手くいかないマネジメントの解決策を5つご紹介いたします。

解決策1. 社員一人ひとりに仕事の意義を感じてもらう

社員のモチベーションを上げることも、マネジメント業務の1つです。
社員のやる気を底上げするには、社員一人ひとりに役割を持たせ、仕事の意義を感じてもらうことが大切です。

マネジメントを行う管理者は、自身の裁量でプロジェクトの状況を変えることができる立場にいるため、仕事へのモチベーションは維持しやすいです。

一方、プロジェクトの末端の部下達は、自身の仕事がどうプロジェクトに影響を与えるのかが見えにくいです。
そのため、自身が携わっているプロジェクトであるのにも関わらず、どこか他人事のように感じている社員も多いです。
これでは当然、仕事へのモチベーションを維持できるわけがありません。

そこで、部下にプロジェクトの目標や意義を共有して、彼ら一人ひとりに明確な役割を与えます。

このような取り組みを行うと、彼らは自分自身が携わる仕事がプロジェクトのどの位置にあり、どのような役割を持っているのかをしっかり把握できます。

その結果、会社での存在意義を感じ、我が事としてプロジェクトに参画するようになります。
仕事へのモチベーションは上がり、業績は向上します。

解決策2. 業務の優先順位を最適化する

業務の優先順位

物事には優先順位というものがあり、これは仕事も同じです。よいマネジメントでは、業務の優先順位が適切に設定されています。
マネジメントが上手くいっていないと感じているのであれば、仕事の優先順位間違っていないか再度チェックすべきでしょう。

仕事の優先順位を決定する際は、初めに業務を重要度に応じて分類することが大切です。

業務は下記の2つに分けられます。

  • これから取り掛かるもの
  • 現在取り組み中のもの

さらに、現在取り組み中の業務は、下記の3つに分けられます。

  • 現状維持で様子見を行うもの
  • 改善が必要なもの
  • すぐに手を引くべきもの

このように、業務を分類していけば、重要度が明確になり、優先順位は決めやすくなります。

たとえば、現在取り組み中で、現状維持で様子見を行うグループに分類された業務は、優先順位は低くなり、すぐに手を引くべきものは優先順位は高くなります。

適切な優先順位が設定できれば、業務の無駄はなくなります。

業務の優先順位が曖昧であるのならば、すぐに取り掛かるべき業務は何であるのかを見直してみてください。

解決策3. メンバー間のコミュニケーションを促す

メンバー間のコミュニケーションが活発に行われると、組織全体に一体感が生まれ、仕事の効率が上がり、業績を向上させられます。

そこで、マネジメントが上手くいかない場合は、社員同士で話しやすい環境作りなどをして、コミュニケーションを促すことを検討してみてください。

社員同士の繋がりを強化するのに一番効果的な方法は、目標を共有することです。目標を共有すれば、社員同士で仕事について熱く議論を交わすことができ、結束力が強まります。

また、仕事に関する話題が増えることで、プライベートな話をする必要がなくなるという点も魅力です。なぜなら、職場では、プライベートな話をするのを嫌がる人も多いからです。

人と一緒に仕事をする以上、コミュニケーションはとても大切です。しかし、社員間のコミュニケーション不足を社員のせいにしてしまっては何も解決になりません。

管理者が積極的に介入し、社員同士が話しやすい雰囲気を作るよう努力しましょう。

解決策4. 強く縛るのではなく、ある程度社員の裁量に任せる

社員を厳しく管理している方もいますが、これは逆に作業効率を低下させてしまう結果になりかねません。

管理者の仕事は、部下のマネジメントであり、マネジメントとは管理をすることです。

しかし、社員をきつく縛ればよいマネジメントであるのかといわれると、実はそうではありません。なぜなら、強く縛るタイプの管理では、社員は強いストレスを受け、精神的な疲労感をため込んでしまうからです。

肉体と精神は表裏一体であります。精神的な疲労が蓄積すれば、当然、仕事のパフォーマンスにも大きな影響を与えます。

理想としては、管理者が口出しするのは必要最低限に抑え、あとは社員の裁量に任せることです。
そのような環境下であれば、社員はストレスを抱えることなく仕事が行え、高いパフォーマンスを維持できます。

加えて、管理者からのプレッシャーがないため、失敗を恐れず積極的に新たなことにチャレンジできます。
その結果、管理者の手が離れても自律して仕事が行える優秀な部下へと成長します。

解決策5. PDCAサイクルを回す

PDCAサイクル

どんなに優秀な方で、も初めから完璧な案を思いつくことは困難であり、何度も失敗をします。そこで重要なのがPDCAサイクルです。

マネジメントにおいてもPDCAサイクルはとても重要です。これを行うことで思いついたプランは洗練されます。

PDCAとは、下記の4つの単語の頭文字を取ったワードです。この4つを繰り返すことがPDCAサイクルです。

  • Plan
  • Do
  • Check
  • Action

PDCAサイクルとは、思いついた案を実行に移し、そこで得られたフィードバックを基に改善を行い、再度計画を練るという一連の流れを表しています。

上手くマネジメントができないからと落ち込む必要はありません。
上手くいかないのは何かしら原因があるはずです。その原因を自分なりに考察して、再度運用し、マネジメントを洗練させていきましょう。

マネジメント研修の選び方

マネジメント研修は、対象人数が少ない、また、社内に育成ノウハウが少ないといった事情で外部の研修会社に依頼・派遣をするという事も少なくありません。ここでは外部を利用する際、自社にあった研修を選ぶためのポイントを解説します。

経営者や人事担当者は、まず「研修内容が対象層の状況や課題に合致しているか」、そして「しっかり変化を生み出す設計になっているか」を見極める必要があります。

また、研修プログラムの内容や講師の質などの考えるべきポイントも多い一方で、研修には比較できる機能やスペックがあるわけではないため、どの研修が良いか、どの研修会社にお願いすれば良いのか迷われる方も多いかと思います。

下記の記事では、マネジメント研修選びのヒントになる【マネジメント研修の内容とポイント、研修会社が紹介するおススメ研修7選と選び方のコツ】を解説していますので、参考にしていただけますと幸いです。

記事URL:https://www.hr-doctor.com/news/management/management-skill/management_chaosmap-19?content=management_chaosmap-19

【HRドクターとは】
HRドクターは、中堅中小・ベンチャー企業の経営者や人事向けに新卒採用、中途採用、新人育成、リーダー育成、組織へのエンゲージメント向上まで、採用と教育のポイントを発信するメディアです。社員教育と採用支援サービスを提供する株式会社ジェイックが運営しております。

HRドクターは採用や教育の現場から得られる情報や経験談をもとに、具体的で実践的な知見を提供しています。また、役立つホワイトペーパーや各種セミナー情報も公開されていますので、ぜひご覧ください。

マネジメントでは失敗を上手く修正することが大切

マネジメントが上手くいかない原因や、マネジメントの改善策についてご紹介しました。マネジメントが上手くいかない代表的な原因は、部下とのコミュニケーションが不足している、人員の配置が適切でない、部下の仕事を振らずに自分で処理しているなどであり、どれもすぐに改善可能です。

初めからマネジメントが上手くいくことは稀です。よい管理者というのは、失敗をしても上手く修正する力に長けています。
マネジメントが上手くいかないとお悩みの方は、記事の解決策を取り入れて、よりよいマネジメントを実現してください。

参考URL

チームメンバーにマネジメントのコツを伝えるために必要な6つのステップ
https://teamhackers.io/steps-necessary-to-convey-management-tips-to-team-members/

マネジメント能力を高める4つの方法|必要なスキルを徹底解説
https://product-senses.mazrica.com/senseslab/management/management-skill

PDCAとは何か?とても簡単に説明します!
https://digitalidentity.co.jp/blog/analytics/about-pdca.html

この記事の監修者
リスキル事務局
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