テーマ別研修

リスキルラボ 【思考力を身につける】クリティカルシンキングとは?4つのステップを紹介

クリティカルシンキング研修

思考力とは考える力のことだ。プライベートでは思いつきや、その場の感情での行動をしても問題はなく、むしろそれらが推奨される場面も多々ある。しかし、仕事の場では自身以外に「他者」も意思決定に関わるため、必ず「説明」と「理解」が必要になる。そのために必要なのが思考力であり、それがあって初めて他者との共同作業が成り立つ。しかし思考力と言っても、いくつもの考え方がある。

そこで今回はクリティカルシンキングとは何か説明しつつ、実践するときに必要な4ステップや、身につけ方などを紹介していく。

あったんです。リスキル。カタログ請求

クリティカルシンキングとは

クリティカルシンキングとは、「物事を批判的に捉え、判断する」ことだ。日本語では「批判的思考」と訳される。「批判的」と言うと強すぎる訳となり日本では誤解されがちになるので、「物事の本質を見極め、論理的に思考すること」と捉えるとより近いものになる。

これまでの流れや、習慣、状況などに影響されることなく、本質を見極めるのがクリティカルシンキングだ。

クリティカルシンキングが注目されている理由

ここではクリティカルシンキングが注目されている理由を2つ紹介する。

1.柔軟な対応が必要な時代になった

時代の流れが速くなり、求められるものが頻繁に変わるようになった。短いサイクルで最適解が変化するため、今までの常識が陳腐化するのも早くなっている。
それにより、現在取り組んでいるもの、目指しているものが現代に見合っているものか確かめる頻度が増えた。

2.本質を見抜くのが難しくなった

数十年前と比べて様々な価値観が存在するため、物事の本質が分かりにくくなっている。捉えそこねた本質を基に行動した結果、失敗をした会社もある。本質理解を重要とする企業が増えてきており、クリティカルシンキングの重要性が見直されるようになった。

クリティカルシンキングとロジカルシンキングの違いとは

論理的に考える、客観的に考えるという点でロジカルシンキングとクリティカルシンキングは似ているので、一見分からない人もいるだろう。ロジカルシンキングは課題や問題に対して、考え方に筋道を通し主張と根拠を論理的に説明する思考法であるのに対し、クリティカルシンキングは与えられている現状・問い・条件について物事の本質を見極め、「本当にこれで良いのか」と前提から疑う思考法だ。前提を疑うかどうかが大きな違いといえる。

クリティカルシンキングを実践するメリット

クリティカルシンキングを実践するメリットは以下の5通りだ。

1.事実に基づいた判断がしやすくなる

主観を入れず中立的な立場に立って考えるため、事実に基づいた判断がしやすくなる。周囲の感情や思惑にも影響されなくなり、データのみを根拠にした判断ができるようになる。前例を基に判断するなど、過去の実績に基づいて判断する機会が多い人は、有効だ。

2.矛盾点を見つけやすくなる

前提条件を疑いながら考えるため、矛盾点を見つけやすくなる。結果、そのテーマに関する課題や問題点も見つかりやすくなり、解決までの筋道を描くのも楽になる。

3.リスクを回避できる

クリティカルシンキングによって、今まで気づかなかったリスクが発見され、それを回避できるチャンスがある。良い部分ばかり見て行動し続けてリスクを見落とすことが減るのだ。

4.コミュニケーションをとりやすくなる

クリティカルシンキングでは私情を含まないため、仮に話し合いがあったとしてもお互いの感情を交えながら討論することはない。事実に基づいて話し合いを進めていくため、スムーズにコミュニケーションがとれるのだ

それに伴い、問題解決までのスピードアップも期待できる。課題を多く抱えているチームにとっては、ロジカルシンキングが救いの手となる可能性がある。

5.新たなアイデアが生まれる可能性がある

クリティカルシンキングを用いて、今までとは違う視点で考えていければ、新たなアイデアを生み出すチャンスがつかめる。革新的なアイデアが誕生すると、新規事業に役立つ可能性がある。

クリティカルシンキングを身につける方法

ここまではクリティカルシンキングのメリットについて説明をしてきた。次にクリティカルシンキングを身につける方法を4つ紹介する。

1.第三者視線を意識する

第三者視線を意識しながら物事を見ると、客観的に考える習慣が身につく。たとえば自分で作成した資料を第三者視線で見ると、主観で見たときと比べて、見え方に違いが出る場合がある。

主観で見ていた頃は「作成するのが上手い」と自画自賛していたとしても、第三者目線になった途端「もう少し工夫できるのでは」と、見え方が変わる。これを様々な場所で繰り返せば前提条件を疑う習慣が身について、クリティカルシンキングを習得しやすくなるはずだ。

2.事実を基に発言する習慣をつける

事実を基に発言する習慣をつけるのも、クリティカルシンキングを身につける上で効果的だ。公式に発表されているデータや根拠を会話の中に盛り込みながら、発言するといい。感情に左右されず、事実を基に話す習慣ができるため、クリティカルシンキングの習得に役立つ。

3.正しい情報を集める習慣をつける

事実を基に発言すると言っても、そのデータ自体に信ぴょう性がなければ意味がない。よって、正しい情報を集めるスキルを高めるのも大事だ。

インターネット上や本など、様々な場所に情報は載っているが、全ての情報が真実だと思ってはいけない。フェイクニュースの場合もあるため、自分の思い込みや願望に任せて情報を集めるのは危険だ。「ここの会社だから信頼できる」「〇〇に関する情報だから正しい」という発想を捨てて、ニュートラルな気持ちで情報収集することを心掛けるべきだ。

4.研修を実施する

社内研修を実施して、クリティカルシンキングを身につける方法もある。たとえば客観的な視点を持つための研修であれば、論点や目的の設定方法や検証方法、クリティカルシンキングを行うときに役立つ、フレームワークについて知ることができる。

また中堅社員向けの研修であれば、クリティカルシンキングの基本だけではなく実例を交えながら習得していくカリキュラムも用意されている。研修対象者や習得してほしいスキルに合わせてカリキュラムを選ぶといい。複数のカリキュラムを提示してくれる研修会社もあるため、社内での対応が厳しい場合は活用するといい。

クリティカルシンキングを実践するときの4ステップ

ここまではクリティカルシンキングの取得方法について説明をしてきた。ここからは、クリティカルシンキングを実践するときの4ステップを紹介する。

ステップ①目的を決める

何のためにクリティカルシンキングを行うのか、目的を決めておく。目的がないと着地点が見つからず、意味もなくクリティカルシンキングを続けてしまう。何のために行っているか分からなくなってしまうのは本末転倒だ。

ステップ②前提条件が本当に正しいのか分析する

設定されている前提条件が、本当に正しいのか分析をする。漏れやダブりがないように考えていく「MECE」や、要素ごとに枝分かれさせながら記録していく「ロジックツリー」など、様々な方法がある。なお分析するときは、以下2つのことを意識しよう。

①前提条件に対して疑いの目を持つ

どんな前提条件であっても、疑いの目を持って検証することが大切だ。何かしら前提条件に不備があると思って、挑むことが大事だ。違和感があった場合、その箇所を徹底的にマークして、納得いくまで調べるべきだ。

②自分の経験則や固定観念を充てにしない

主観が入ると分析結果に誤りが出てしまう確率を上げてしまう。そのため経験則や固定観念を充てにせず、事実を基に検証することが大事だ。

ステップ③見つかった課題や矛盾点を書き出す

検証によって見つかった課題や矛盾点を書き出していく。そのときも自分の感情を入れてはいけない。事実に基づいて発見されたものを、淡々と書き出そう。浮かび上がった課題や矛盾点が多い場合は、いくつかのジャンルに分けて記録するといい。

その後、最も重要視される課題に対して仮説を立て、自分たちで試していくことも忘れてはならない。

ステップ④問題解決のための行動を決める

ステップ③で抽出された課題を、問題解決するためにどうすべきか決めていく。行動を決めるときは「PDCA」サイクルを使うといい。「Plan(計画立て)→Do(実行する)→Check(評価・フィードバック)→Action(改善していく)」の順で回していくサイクルのことで、とくに「Check」の部分を意識しながらサイクルを回すことが大事になる。

クリティカルシンキングのポイントとは

最後にクリティカルシンキングのポイントを3つ紹介する。

1.様々な視点から物事を疑い続ける

1つのテーマに関して様々な視点から疑うことが重要だ。Aの方向から正しく見えても、Bの方向からだと矛盾点が見つかるかもしれないためだ。

様々な方向から疑いの目を向けることで、大量の矛盾点が浮かび上がり、解決の糸口を見つけやすくなる。多角的に物事を見るポイントは以下の2通りだ。

①答えが1つだと決めつけない

答えが1つだと決めつけない習慣を作れば、いくつもの答えが見つかりやすくなる。その考え方が身につけば、多角的に物事を見られるはずだ。

②枠にとらわれない考え方をする

たとえばドーナツの形を聞かれたら、大半の方は丸と答えるだろう。しかし三角形や四角形・星形など、丸以外のドーナツも存在する。これが枠にとらわれない考え方だ。

大半の方が思い付かない発想を普段からし続けることも、多角的な視点を持つうえで大事になる。

2.自分の思考に偏りがあることを意識する

人間誰しも自分なりの思考を持っている。生活習慣によって思考の偏りは生まれるため、持っていること自体は悪くない。大事なのは思考に偏りがあることを意識しながらクリティカルシンキングを実践する習慣を作ることだ。

繰り返し行っているうちに、主観を取り除いた考え方が身につく。どんな偏りがあるか分からない場合は知り合いに聞いたり、心理テストを受けたりして、自分の偏りを知るといい。

3.事実か意見か見極める

事実とは実際に起きたことを表している。たいして意見は一個人の考えだ。たとえば「電車の乗客が昨日よりも多い」という発言をしたとしよう。「昨日と比べて乗客が〇〇人増えた」というデータを基に言っているのであれば、発言内容は事実になる。

一方、電車の中が多く感じたという経験談を基に発言した場合、発言内容は意見になる。答えが同じだとしても、回答は事実と意見の2種類あるため、見分けることが大切だ。

まとめ

クリティカルシンキングは日本語訳で批判的思考と呼ばれるものの、批判を前提とした考え方ではない。前提条件が正しいものであるか、中立的な立場で分析しながら論理立てていく考え方のことを指す。ちなみにクリティカルシンキングは、以下の4ステップで行う。

  • ステップ①目的を決める
  • ステップ②前提条件が本当に正しいのか分析する
  • ステップ③見つかった課題や矛盾点を書き出す
  • ステップ④問題解決のための行動を決める

順番通りにステップを踏めば、クリティカルシンキングを活用しやすくなる。しかしステップを踏むだけでは、クリティカルシンキングの質は高くならない。以下のポイントを抑えておくことも重要だ。

  • 様々な視点から物事を疑い続ける
  • 自分の思考に偏りがあることを意識する
  • 事実か意見か見極める

クリティカルシンキングの効果を発揮させたいのであれば、上記のポイントも抑えておくべきだ。現代は時の流れと同時に、常識が変わるのも速くなっている。

時代に取り残されないためには、現状を疑って時流に乗れているか確かめることが大事だ。クリティカルシンキングを用いて、社内改善のきっかけにしていただければと思う。

リスキルのクリティカルシンキング研修はこちら

Q&A
  • これまでの流れや、習慣、状況などに影響されることなく、本質を見極めるのがクリティカルシンキングです。前提条件が正しいか分析しながら考えていくのが特徴です。
  • 第三者目線で物事を考えたり、事実を基に発言したりする機会を増やすことが大事になります。その他に正しい情報を集めたり、研修を実施したりするのも効果的です。
  • 何のためにクリティカルシンキングを行うのか目的を決めます。その後、前提条件が正しいものなのか分析を繰り返します。その後、発見した課題や矛盾点を参考にして、解決するためのアクションプランを立てる流れになっています。
あったんです。リスキル。カタログ請求

TOPへ

研修のお問い合わせはこちら

リスキルのサービスに関する
お見積り、お問い合わせはこちらから

お電話はこちら

0120-80-9217

0120-80-9217

電話受付:月〜金 9:00-19:00(土日祝も研修実施)