まとめ
デザイン思考研修
デザイン思考研修では、企業や組織に必要な「ユーザー目線(お客様目線)」でサービスや商品を見ていく視点や、アイディアの出し方をまとめて学ぶことができます。
デザイン思考とは何か(どのような概念か)
デザイン思考とは、ユーザーが抱える問題を設計する(Design)ための考え方(Thinking)のことです。
具体的には、ユーザーが問題だと思っているものを解決する方法を考え、新しいものやサービスを生み出していくことを指します。
デザイン思考のプロセスを項目ごとに理解することで、アイディアの出し方・まず動いてみることの重要性を認識することができます。
デザイン思考とは https://recurrent-tools.s3.amazonaws.com/uploads/media_image/image/579/thinking-design.jpg
なぜ、デザイン思考が必要とされているか
企業として優位に立つために、「利用するユーザーのことを正しく理解し、選ばれる商品・サービスを提供すること」が求められているためです。
一昔前までは、新しい商品を発売すれば売れるという時代でした。
しかし、現状ではモノやサービスが溢れ、機能や性能の向上だけでは競合他社と差別化できない状態です。
デザイン思考をもとに作られた商品やサービスは、ユーザーから選ばれることが多く、他の企業より優位に立つことが期待できます。
| | ユーザーの行動 |
| - | - |
| 従来 | 洗濯機という機能自体が新しいため、商品を開発したら売れていく |
| 現在 | 洗濯機をどのように使用するかにより、商品が多様化している例)一人暮らしが使う洗濯機なのか、家族4人で使う洗濯機なのか、置く場所、音の静かさ…ユーザーのニーズを満たす商品でなければ、ただ新しいものを生み出したとしても売れないかつ他社に取って代わられてしまう可能性が高い |
デザイン思考の流れ
デザイン思考は「共感・問題定義・創造・施策・検証」の5つのステップで進めていきます。各プロセスを細かく学び、方法論を理解します。
デザイン思考の5ステップ
共感 : ユーザーの思考を理解する
問題定義: 潜在的なニーズや課題を探る
創造 : 問題を解決するための案やアプローチを出す
施策 : 試作品(プロトタイプ)を作成する
検証 : テストを繰り返し、フィードバックを参考にブラッシュアップをする
ユーザーの動きを時系列で捉える「カスタマージャーニー」などを活用していきながら、ユーザーにとって良い商品やサービスを考えることを流れで確認していきます。
デザイン思考5つのプロセス https://recurrent-tools.s3.amazonaws.com/uploads/media_image/image/121/thinking-design-min.png
デザイン思考が向いていないもの・欠点
上記のようにメリットも大きいデザイン思考ですが、弱点(デメリット)もあります。具体的には以下の通りです。
向いていないトピック
既存の商品・サービスの改良や目的が決まっている場合においては高い有用性を発揮しますが、考える商品やユーザーが曖昧な状態では効果を発揮しづらくなります。
具体的には、新商品・サービスの創出でユーザーが決まっていなかったり、明確な課題がない状態だったりの場合、デザイン思考を活用してアイディアを生み出すのには難しいものがあります。
欠点
多種・多様なメンバーを集める必要があるということが、デザイン思考の欠点です。
デザイン思考では、様々な意見を出して話し合い、より良いアイデアを出していくため、多種・多様なメンバーを集める必要があります。そのため、メンバーの確保や育成が難しいという欠点があります。