まとめ
ダイバーシティ研修
ダイバーシティ研修は、多様性に関する理解を深めた上で、一人ひとりが持つ属性や価値観を活かしていくためにはどうすれば良いかを学ぶことを目的にした研修です。
マネージャーや管理職以外にも、全ての社員に受けていただくことで「誰もが働きやすい環境」を整えることが期待できます。
ダイバーシティ研修とは https://recurrent-tools.s3.amazonaws.com/uploads/media_image/image/768/diversity_point.png
ダイバーシティとは何か
ダイバーシティとは、日本語で「多様性」を意味しています。
もともとは、多用な人材が存在しているだけ、という意味あったところに「インクルージョン(需要)」という意味も含まれるようになりました。
現状では「多用な人材が対等に関わり合いながら、お互いの良いところを認め、共生しあう考え方」という意味に変化しています。
企業側にとって、性別、人種、国籍、宗教、年齢、学歴、職歴などの多様さを業務に活かし、価値観の異なる多様な人材がわかり合える組織の構築に活かしていくことが求められています。
ダイバーシティとは何か https://recurrent-tools.s3.amazonaws.com/uploads/media_image/image/767/diversity.jpg
なぜ、ダイバーシティ研修の実施が求められているか
ダイバーシティ・多様性について理解し、適切な対応をしていくことが求められる理由は以下の通りです。
ダイバーシティ研修を実施するメリット https://recurrent-tools.s3.amazonaws.com/uploads/media_image/image/944/diversity-diversity-min.png
労働人口を確保するため
少子高齢化が急速に進む日本では、労働人口も減少傾向にあります。
働き手を確保していくためにも、多様な人種・価値観・働き方などを認め一緒に支え合うことで、能力を持った方々を戦力にすることが必要です。
特に女性活躍推進については法律面でも強化されている部分であり、企業として対応をしたい部分です。
グローバル化したビジネスシーンに対応するため
現状、世界規模で活動する企業が増加しています。
そのため、従来の「日本だけのニーズ」ではなく「世界のニーズ」を捉えていく必要があります。
多様な人材が社内で活躍していることで、世界のニーズをキャッチしやすくなります。
新しい視点を得るため
多様な価値観を持った人が集まることによって、今までにはない新しい視点が増えます。それぞれが出すアイデアレベルだけでなく、それらを掛け合わせることで広がっていきます。
ダイバーシティ研修の具体例
「ダイバーシティの研修といっても、何をすれば良いかわからない」「どの研修を選べば良いかわからない」というお話はよく寄せられます。ダイバーシティ研修の種類には次のようなものがあります。企業側でより強化したいという部分を中心に扱うことが望ましいでしょう。
| 研修の種類 | 具体的な内容 |
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| 多様性研修 | ダイバーシティ全体への基本的な理解を深める |
| 障がい者活躍推進研修 | 障がいのある方を支援する場合や、一緒に働くメンバーレベルで理解しておきたい内容を学ぶ |
| 女性活躍推進研修 | 女性活躍をすすめるために必要な法律理解から、具体的な育成方法を学ぶ |
| LGBTQ研修 | LGBTQへの正しい理解をした上で、誰もが働きやすい職場にするために必要な考え方を深める |
| 外国人活躍推進研修 | 外国の方を受け入れるための手法や、コミュニケーションのポイントを理解する |
| 育児・介護・病気対応研修 | 仕事と両立していけるための支援方法を学ぶ |
| 再任用研修 | 再任用者を活かすための職場環境作りやアプローチ方法を強化する |
知っておきたい、「ダイバーシティ経営」という考え方
ダイバーシティや多様性について考える際、「ダイバーシティ経営」についても理解しておくことが良いでしょう。
ダイバーシティ経営とは
ダイバーシティ経営とは「多様な人材を活かし、その能力が最大限発揮できる機会を提供することで、イノベーションを生み出し、価値創造につなげていく経営」とされています。(経済産業省より)
ダイバーシティという考え方を、経営戦略の一環として組織に取り入れて取り組むものです。
組織内の個々人がその特性を活かし、働きやすい環境を整えることで、生産性が向上し、競争力強化につながるといったプラスの流れを生み出すことができます。
| ダイバーシティ経営に関する研修はこちら |
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参考:経済産業省「ダイバーシティ経営の推進」